バックスがペイサーズからマイルズ・ターナーを獲得…アキレス腱断裂のリラードは解雇

ペイサーズからバックスへ移籍するターナー(左)とバックスからの解雇が報じられたリラード(右) = [写真] Getty Images

バスケットボールキング編集部

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　ミルウォーキー・バックスは、インディアナ・ペイサーズからフリーエージェント（FA）となっていたマイルズ・ターナーを獲得した。7月2日、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。

　報道によると、バックスとターナーの契約は4年総額1億700万ドル（1ドル143円換算で約153億円、為替換算は以下同）であり、4年目にあたる2028-29シーズンはプレイヤーオプションとなっている。また、同記者曰く、ターナー自身はペイサーズに残ることを望んていたが、タイリース・ハリバートンのアキレス腱断裂による長期離脱を受け、チームがラグジュアリータックス回避に向け方針転換を行ったことが今回の移籍に繋がったようだ。

　ターナーは2015年にドラフト11位でペイサーズに入団。2019年と2021年にはブロック王に輝き、リーグの中でも存在感のあるビッグマンとして人気を博していた。リーグ入り以降10シーズンにわたってペイサーズ一筋だったターナーはチームからの信頼も厚く、リック・カーライルHC（ヘッドコーチ）から「ターナーとの再契約はこのチームにとって最優先事項」と言わしめる存在だった。

　また、同じくシャラニア記者の報道によると、バックスはターナー獲得に向けてサラリーキャップの枠を空けるためにデイミアン・リラードを解雇したという。

　オールスターに9度選出されているリラードは、2023年にポートランド・トレイルブレイザーズからバックスへ移籍。加入後まもなくヤニス・アデトクンボと共に大黒柱としてチームを支え、2024-25シーズン中に開催された『NBAカップ』ではチームを優勝に導く活躍を見せた。2025年3月下旬に右ふくらはぎの深部静脈血栓症と診断され一度戦列から離れ、ペイサーズとのプレーオフ第1ラウンドで復帰したものの、第4戦でアキレス腱断裂に見舞われ長期離脱を余儀なくされている。

　バックスは、リラードとの契約で残っている2年1億1300万ドル（約162億円）をこの先5年間で分割して支払うこととなっている。ハリバートンの長期離脱がターナーとペイサーズを分かち、さらにスター選手のリラードが解雇される事態となった。2人のアキレス腱断裂という悲劇が、衝撃の展開を呼ぶこととなった。