2025.05.31

今夏の去就が注目されているヤニス…レジェンドは「彼はどこにも行ったりしない」と指摘

今夏の動向に注目が集まるヤニス[写真]=Getty Images
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 5月13日(現地時間12日、日付は以下同)。『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、ヤニス・アデトクンボがプレーオフ敗退後、将来もミルウォーキー・バックスにいるかどうか確固たる決断を下せていないと報道。NBAキャリアで初めて、ミルウォーキーに長期間残ってプレーするのか、それとも他のチームへ移籍することがベストなのか模索していると報じた。

 2021年にリーグの頂点に立ったバックスだが、翌2022年からプレーオフで主力が相次いでケガに見舞われたこともあり、2023年から2025年にかけて3年連続ファーストラウンドで姿を消している。

 そうした中、27日に公開されたポール・ジョージ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のポッドキャスト番組“Podcast P with Paul George”へ出演したカーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックスほか)は「ヤニスはどこにも行ったりしないさ」と発言していた。

「ヤニスはミルウォーキー(というチーム)を作り上げたんだ。これはヤニスが構築したミルウォーキーのバージョン2だ。新しいアリーナ、新たな環境、そのすべてを彼が作り上げた。それを追い払っちゃいけない。ヤニスはどこにも行きはしない。もしそうなったら、ミルウォーキーは15年前に逆戻りしてしまう」

 2013年のドラフト1巡目15位でバックスから指名されたアデトクンボは、2度のMVP、最優秀守備選手賞(DPOY)に選ばれたほか、2021年の優勝時にはファイナルMVPを獲得。昨年12月に30歳を迎えたギリシャ出身のフォワード(211センチ109キロ)は、バックス在籍12シーズンを終えてレギュラーシーズン通算得点や出場試合数、出場時間、リバウンド、ブロックなど数多くの球団最多記録も保持している。

 この男の現行契約は2026-27シーズンまでで、2027-28シーズンがプレーヤーオプションながら、いずれも巨額な契約であり、他チームへトレードとなればバックスが多くの見返りを求めるのは当然のこと。

 もしアデトクンボがバックス側へ移籍を要求するとなれば、自身2度目のチャンピオンシップ獲得を狙えるチームへのトレードとなるだけに、そう簡単に話をうまくまとめることは難しいのではないだろうか。

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