
2025.07.05
デイミアン・リラードをウェイブ(解雇)するというNBAミルウォーキー・バックスの大胆な選択に、多くの関係者とファンがどよめいている。
バックスはヤニス・アデトクンボと再びトロフィーを掲げるべく、今夏のマーケットで積極的な行動を起こすことが示唆されていた。一方のリラードは、インディアナ・ペイサーズとのプレーオフ1回戦で左アキレス腱を断裂。現在は来シーズン中の復帰に向けて、リハビリに励んでいる最中だった。
ジョン・ホーストゼネラルマネージャーの決断は、チームの2番手復帰を待つよりも、序盤から優勝を狙えるチームづくりをすることだった。球団はリラードの解雇と同時に、NBAファイナルで優勝まであと一歩まで迫ったペイサーズから、有能なリムプロテクションとアウトサイドを併せ持つマイルズ・ターナーとの契約にこぎつけた。
キャリアも危ぶまれるケガの最中に伝えられた突然の解雇。追い討ちをかけるような通達は、リラードに大きなショックを与えるかと思われていた。しかし、現地メディア『The Athletics』によれば、当の本人は落ち込むどころか、バックスからのバイアウトに“大喜び”だという。
ギプスを装着しWNBAの試合会場に現れたリラード[写真]=Getty Images
『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、リラードの前向きな心境について、次のように補足している。
「彼は新天地に向かうことを歓迎しています。何よりキャリアで初めて、自分で次の行き先を選べるのです。しかもアキレス腱断裂からのリハビリ期間を、家族がいるポートランドで過ごせます」
昨年、長年過ごしたポートランドを離れたリラードは、家族と離れて生活することに不満を抱いていたとの噂が報じられていた。しかし、リラードの環境は突如一変し、これからはバスケットボールを最優先できる理想的なシナリオを歩み始める。オールスター級の選手としてはほぼ前例のない立場にあり、金銭面を気にせずにタイトルコンテンダーに加入できるという“超強力な選択肢”は、優勝経験のない30代半ばの将来殿堂入り候補にとって願ってもないことというわけだ。
『The Athletic』のサム・アミック記者によれば、リラードにはすでに複数の優勝候補から問い合わせがあるという。
オールスターに9度選出されたリラード。気になる去就は…[写真]=Getty Images
リラードには、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、マイアミ・ヒート、そして古巣のポートランド・トレイルブレイザーズがすでにコンタクトしたと報じられている。
果たして今夏に契約するのか、それとも1年間はリハビリに励み、状況を見てから来夏に理想的な球団と合意するのか。予期せぬ大物の登場により、市場は一層活性化しそうだ。
文=Meiji
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