2025.08.07

リラードが古巣オレゴンでキャンプを開催…子どもたちから“おかえり”の喝采を浴びる

“古巣”ブレイザーズに復帰したデイミアン・リラード [写真] = Getty Images
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 ポートランド・トレイルブレイザーズデイミアン・リラードが、7月下旬にオレゴン州ビーバートンで「デイミアン・リラード・ユース・バスケットボールキャンプ」を開催した。

 400人以上の子どもたちが集まるこのキャンプは今回で12年目を迎える毎年恒例のイベントとなっているが、今回はブレイザーズに帰還したリラードを“故郷”オレゴン州の子どもたちが歓迎する“おかえりパーティー”と化した模様。リラードは、今回のキャンプやポートランドへの帰還について以下のように語っている。

「ここを出ていきたかったわけじゃなかったから、こうして戻ってこられることが本当に夢みたいだよ。この2年間は、キャンプの子どもたちからスキルに関する質問よりも“いつ戻ってくるの?”と聞かれることの方が多かったからね。こんなに早くに戻ってくることになるとは、2年前の自分が聞いたら到底信じられないだろうね」

 リラードは、2012年のNBAドラフト全体6位でブレイザーズに入団しNBAデビュー。フランチャイズの象徴としてブレイザーズで11シーズンにわたりプレーした後、2023-24シーズン開幕前にミルウォーキー・バックスに移籍。昨シーズンはNBAカップ優勝を果たすも、3月に右ふくらはぎの深部静脈血栓症を発症し、プレーオフでは左アキレス腱を断裂するという2度の災難に見舞われた。

「いつもならキャンプの終盤に1時間くらいコートに出て、子どもたちの前で実際にプレーして見せるんだけどね。今回はそれができないのが少し寂しいよ」

 来シーズンの復帰が望み薄な状況の中でバックスはリラードの解雇を決断し、直後に“古巣”ブレイザーズが動いた。「この街、この組織でキャリアを終えたいと思っていた」と語るリラードにとって、トレード拒否条項が含まれている今回の3年契約は完全な“帰還”と呼べるだろう。

 ブレイザーズは昨シーズンの戦績を36勝46敗(勝率43.9パーセント)で終えており、3年連続でポストシーズンを逃している。しかし、2021年にドラフト3位指名で入団したスクート・ヘンダーソンや2022年入団(ドラフト7位指名)のシェイドン・シャープ、2024年入団(ドラフト7位)のドノバン・クリンガンといった若手が台頭しており、昨シーズンにワシントン・ウィザーズから加入したデニ・アブディヤやこのオフに移籍したドリュー・ホリデーといった実力派が加わったことで、来シーズン以降の躍進に期待がかかっている。

 36歳にしてこの先のキャリアを左右する大ケガを負っているリラードだが、アキレス腱断裂から復帰を果たしたケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)らのアスリートに連絡を取り、復帰への道筋に関して知見をもらっているという。

 ブレイザーズの一員として再びコートに立つ日について、リラードは「全ての段階を踏んで、万全の状態で必ず戻る」と誓った。

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