2025.08.15
NBAサマーリーグでの活躍を経て、シカゴ・ブルズとの2ウェイ契約を勝ち取った河村勇輝。日本が誇るスピードスターに対し、現地解説者からは早くもNBAのレジェンドとの比較や、そのポテンシャルを絶賛する声が上がっている。
地元シカゴのスポーツ全般を取り扱う番組「The Chicago Lead」内で、ブルズと契約した河村について議論が交わされた。司会者から「ユウキのプレーに、あの偉大なマグジー・ボーグスとの類似点は見られますか?」と問われたのは、元NBA選手で解説者のケンドール・ギル氏だ。
ギル氏は、現役時代にシャーロット・ホーネッツなどで活躍し、身長160センチと小柄ながらリーグに多大な影響を与えたボーグスとチームメートだった経験を持つ。彼は河村とボーグスの共通点について、力強くこう語った。
「ものすごく多くの類似点が見られます。なぜなら、ユウキにはボールを運び、ペイント内に侵入し、チームメートが求めるポジションへパスを供給する能力があるからです」
ボーグスがそうであったように、小柄な体格をものともせず、コートをかき回し、ゲームを組み立てる能力を高く評価した。
しかし、ギル氏の評価は単なる比較に留まらない。彼は河村が持つ“決定的な違い”を指摘し、そのポテンシャルに太鼓判を押した。
「ただ、ここに違いがあります。ユウキは本当にシュートが上手い。マグジーよりもシュートが上手いですよ。そして彼には3ポイントシュートのレンジがあり、それが彼を非常に、非常に危険な選手にしています」
3ポイントシュートの重要性が増す現代のNBAにおいて、プレーメイク能力に加え、アウトサイドシュートという明確な武器を持つ河村は、ボーグスとはまた違った形でディフェンスの脅威になり得ると分析した。
議論は「河村がブルズのローテーションに定着できるか」という具体的なテーマへ移る。身長によるディフェンス面の懸念について問われたギル氏は、それを一蹴した。
「いや、思いませんね。彼はタフな若者です。ちょうどマグジー・ボーグスのようにね。誰もがマグジーはディフェンスの弱点だと思っていましたが、実際はそうではありませんでした。ロッド・ストリックランドのようなエリートポイントガードでさえ、彼のプレッシャーを嫌がってボールを運びたがらなかったことさえ覚えていますよ」
その上で、河村成功の鍵は首脳陣から「チャンスを与えられること」だと強調。「もし彼がチャンスを与えられれば、必ずやチームに貢献すると信じています」と熱弁した。
番組の最後、ギル氏は興奮した様子でこう締めくくった。
「そして言わせてください、もし彼がここユナイテッド・センター(ブルズの本拠地)で1試合か2試合、素晴らしい活躍を見せたら、“ユウキマニア”が起こりますよ! ファンはクレイジーになるでしょうし、彼をコートに出さないのはとても難しくなります」
Bリーグでファンを熱狂の渦に巻き込んできた若き司令塔は、シカゴの地でもそのプレーで観客を虜にすることができるか。日本のバスケットボールファンにとって、来シーズンのブルズは見逃せないチームとなりそうだ。
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