2024.05.31

レイカーズのオフシーズン事情…「八村を積極的にトレードしようとはしていないが…」

来シーズンのチーム編成に注目が集まるレイカーズ [写真]=Getty Images

 6月はNBAとってビジネス開始の時期であり、ロサンゼルス・レイカーズはこの夏、忙しない毎日を過ごすことになるだろう。

 レイカーズは2年の契約が残っていたダービン・ハムヘッドコーチを解雇。また、クラッチスポーツのリッチ・ポール氏はレブロン・ジェームズがフリーエージェントの身であることを明言しており、ジーニー・バス社長やロブ・ペリンカゼネラルマネージャーは球団の整理に追われることとなる。

 レイカーズは数々の決断を迫られているが、『The Athletic』のジョーバン・ブハ氏が自身のYouTube番組『Buha’s Block』で語った内容によると、八村塁は積極的なトレード対象とはなっていないようだ。

 フォロワーからの疑問に回答する形式で進行したこの番組で、とあるアカウントが「レイカーズは塁を積極的にトレードしようとしていますか? それとも彼の価値を確認するために周りを見渡しているのでしょうか?」と質問すると、ブハ氏は以下の見解を述べた。

「少し回答が難しい質問ですね。レイカーズは八村を積極的にトレードしようとはしていませんが、キャップシートやトレード可能な選手を見てみると、八村、ジャレッド・バンダービルトオースティン・リーブスディアンジェロ・ラッセル、ゲイブ・ビンセントのほか、ジェイレン・フッド・シェフィーノ、クリスチャン・ウッドマクスウェル・ルイスなど小規模契約の選手が挙げられます」

 しかし、仮にスター選手を獲得するような大規模なトレードが発生する場合、状況が変わる可能性もあるという。

「しかし、スターを獲得するためには、中規模程度の契約選手を提示しなければなりません。八村はこれらの選手のなかでは高年俸の選手であり、ディアンジェロのプレーヤーオプションによってはトレード可能な選手のなかでも最も多くの給与を得ています。したがって、レイカーズが誰かをトレードしなければならない場合、八村をトレードする必要性が発生します。ただし、決して八村を他球団に放出しようとしているわけではありません。例えば、ゲイブとバンダービルトをトレードすることもできますが、それではペリメーターでのディフェンスとエネルギーを失ってしまいます。他球団はリーブスを要求してくることも予想されますが、レイカーズは抵抗するでしょう。年俸水準を維持して現実的なトレードを計画する場合には、八村を検討する必要があるでしょう」

 レイカーズはブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ)やカイル・クーズマ(ワシントン・ウィザーズ)など、“3番手”の選手を放出してきた過去があり、NBAがビジネスである以上、八村ほどの実力を持つプレーヤーがテーブルに上がるのは避けられない。

 特にプレーオフでの不調が顕著だったラッセルは放出候補とされているものの、プレーヤーオプションを棄却した場合は未所属選手の扱いとなるため、レイカーズは彼とのサイン&トレードを除き、八村やリーブス、バンダービルトを要求されることとなる。

 だが、2000万ドル(約31億4000万円)以下でサイズ、フィジカル、機動力があり、1試合平均13得点、3ポイント成功率40パーセントを超える八村を快く手放したいと思う球団はそうないはずだ。

 HCの人選によっても大きく状況が変わる可能性があるだけに、八村を含むレイカーズの周囲には今後数カ月、数々の噂が蔓延することだろう。

文=Meiji

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