11時間前

開催国フランスの怪物ウェンバンヤマが五輪デビュー「みんな目的のためにここにいる」

オリンピックデビューを飾ったウェンバンヤマ[写真]=fiba.basketball
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 7月28日(現地時間27日)、パリオリンピック男子バスケットボールのグループフェーズが開催され、開催国のフランス代表(FIBAランキング9位)がブラジル代表(同12位)に78-66で勝利。試合後のコメントを国際バスケットボール連盟(FIBA)が公式サイトを通して伝えている。

 この試合でフランス代表のビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)がオリンピックデビューを飾った。大会登録身長222センチ(NBA公称224センチ)の規格外ビッグマンは、約31分のプレータイムでチーム最多タイとなる19得点に加え、9リバウンド2アシスト4スティール3ブロックと攻防両面で躍動した。

 20歳の若き怪物は、「僕は与えられたものをすべて受け取り、チームメートと多くのコミュニケーションをとっている。みんな目的のためにここにいるんだ。彼らが僕をシステムに組み込もうとしてくれているのが好きなんだ」と試合後に語った。

 また、同じくチーム最多タイの19得点を挙げた35歳のベテラン、ニコラ・バトゥームは「彼と一緒にバスケットボールをするのは簡単だよ。多くの素晴らしい選手とプレーしてきたけど、これほどIQの高い若い選手とプレーするのは簡単だし、彼にボールを与えるのも簡単だ。彼はとてもいい選手だ」とウェンバンヤマのプレーぶりを絶賛した。

ウェンバンヤマは規格外のプレーで早くも輝きを放った[写真]=fiba.basketball

 さらに、対戦したブラジル代表のマルセロ・ウェルタスは、自身より21歳年下のホープに向けて素直な心境を語っている。

「今では誰もが彼のことを知っている。でも、バスケットボールを観ない人たちが(オリンピックで)初めて彼を見ることになったら『なんだ、こいつは!』って思うだろうね。まるでコンピューターか何かで作られたような選手だよ。ユニークだし、ヤニス(・アデトクンボ/ギリシャ代表)や彼のような選手がもっと出てきて、信じられないような身体と才能で驚くべきことをやってのけるのを見るのに、まだ慣れていないんだ」

 世界中から注目されるウェンバンヤマは、フランス国内でより一層の期待を集め、今大会では代表のエースとして大きな重圧と責任を背負っている。

 そんな状況に、フランス代表の指揮官であるヴィンセント・コレットヘッドコーチは、「バスケットボールを知っている人は、彼がまだ20歳だということを理解している。でも、スポーツが好きでバスケットボールを知らない人たちは、ビクターがすでにマイケル・ジョーダンだと思っているんだ」とコメント。それでも、「ウェンバンヤマはジョーダンに近い?」と尋ねられたコレットHCは、「そう遠くないよ」と返答し、若きエースに期待を寄せた。

 初戦を勝利で飾ったフランス代表は、30日の第2戦でトム・ホーバスヘッドコーチ率いる日本代表、8月2日の第3戦では日本に勝利しているドイツ代表と対戦する。

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