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8月27日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の1次ラウンドが開催され、グループEのオーストラリア代表(FIBAランキング3位)とドイツ代表(同11位)が沖縄アリーナで対戦した。
試合開始から思うように得点が取れず、ターンオーバーも連発するなど、苦しい立ち上がりとなったオーストラリア。ドイツに0-8のランを許した段階でブライアン・ゴージャンHCはタイムアウトを請求し、「お前たち、いい加減にしろ。恥ずかしい。命をかけてプレーするんだ」と、選手たちを叱責した。
最初のタイムアウトを終え、オーストラリアはパティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)の3ポイントシュートで初得点に成功。第1クォーターの終盤には逆転に成功したが、指揮官はこの出だしの悪さを問題視しているようだ。大手メディア『ESPN』が伝えている。
「試合の最初の5分間は、コート上の2~3人が寝ていた。ディフェンス、リバウンド、加えて戦術に“ズレ”が生じていたね。声を出すためにタイムアウトが必要だったんだ。今年に入ってから、あのようなことが起きたのは初めてだったと思う」
第4クォーター開始時点で66-62と4点を先行していたオーストラリアだったが、ここでも0-10のランを許しタイムアウト。試合時間残り約1分半で同点に追いつくも、ターンオーバーから失点へつながり、82-85で勝利にはあと一歩届かず。1勝1敗で日本代表(同36位)との第3戦へ臨むこととなる。
この試合、ドイツをけん引したエースガードのデニス・シュルーダーは30得点8アシストと見事な活躍を披露。オーストラリアはスイッチを多用した守備を見せていたが、シュルーダーは「アタックしてリムを目指すのか、3ポイントシュートやプルアップを狙うのか。その場その場でアグレッシブにやるだけさ」と、ドイツの守りに対する明確な答えを持っていたようだ。
クォーターの立ち上がりや俊敏なガードに対するディフェンスなど、改善すべき弱点が露呈したオーストラリア。日本との“命がけ”の戦いで、ゴージャンHCはチームを良い方向に導くことができるだろうか。