2025.09.16

ギリシャ代表で初のメダルを手にしたヤニス「ここまでの人生で最も偉大な成果」

3位でユーロバスケットを終えたヤニス[写真]=fiba.basketball
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 日本時間9月14日に臨んだ「FIBAユーロバスケット2025」の3位決定戦。ギリシャ代表は、フィンランド代表に最大17点差をつけたものの、相手の猛追に遭い、終盤に1点差へ詰められ、オフェンシブ・リバウンドから失点していれば逆転されるところだった。

 それでも、終盤にフィンランドが逆転をかけて放ったショットが外れ、ヤニス・アデトクンボミルウォーキー・バックス)がフリースロー2本を着実に決めたことで、最終スコア92-89でギリシャが勝ち切って銅メダルで今大会を終えた。

 準決勝のトルコ代表戦で今大会最少の68得点に終わっていたギリシャは、ヤニスがフィールドゴール成功率81.8パーセント(9/11)、フリースロー成功率75.0パーセント(12/16)の計30得点に17リバウンド6アシスト2ブロックと超人的な活躍。

 さらに5本の3ポイントシュートを沈めたタイラー・ドアシーが20得点、ヴァシリス・トリオプロスが15得点と続き、2009年(銅メダル)以来初のメダルを手にした。

 2014年の「FIBAワールドカップ」からギリシャ代表のシニアチームでプレーしてきたヤニスにとっては初のメダル獲得。30歳のフォワードは、今年のユーロバスケットで勝ち獲ったメダルの重みをかみしめていた。

「僕らはやり遂げた。今回の銅メダルは、おそらく僕がアスリートとして成し遂げた最大の業績の1つなんだ。確かに、僕はNBAのチャンピオンシップ(2021年)を勝ち獲った。けど自分の国、1200万もの人たちを代表することに勝るものはない。彼らはこの代表チームを心から愛してくれている。ここまでの自分の人生で、たぶん最も偉大な成果だと思う」

 トルコに大敗した準決勝で、今大会ワーストの12得点に終わっていたことも、ヤニスのやる気を駆り立てていたという。

「こういう状況は大好きさ。自分の自尊心へ響いてくるから。僕は自分のレガシーが危険にさらされる時はいつだってやり返してきた。やり遂げるための方法を見つけ出すんだ。この1日半はそう感じていたし、この気持ちを僕は好んでいる。自分が調子を落とし、人々に疑われている時が大好きなんだ。実際に疑っていた。そこで今日、僕はメダルを勝ち獲ったんだ」

 今年のユーロバスケットで、ヤニスは大会2位の平均27.3得点、2位タイの10.6リバウンド、4.1アシスト1.1スティール0.9ブロックに加え、フィールドゴール成功率68.5パーセントで大会1位をマーク。

 スケジュールの都合上、グループフェーズで2試合欠場したとはいえ、ヤニスがコート上で見せたプレーは圧巻そのものだっただけに、オールスター5(大会ベスト5)入りは当然の結果と言っていいはずだ。

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