2025.09.29

「僕の計画は変わらない」…セルビアのクラブ入りしたフィンランドのムウリネンの狙いとは?

ユーロバスケットに出場したムウリネン[写真]=fiba.basketball
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 日本時間9月27日。セルビアのベオグラードを本拠地に置くKKパルチザンが、ミッカ・ムウリネンを獲得したことをソーシャルメディアで発表した。

 210センチのムウリネンは、アメリカの高校アリゾナ・コンパス・プレップでプレーし、フィンランド代表チームの一員として「FIBAユーロバスケット2025」へ出場。大会4位で終えたチームで、“スリム・ジーザス”はハイライトシーンを彩る豪快なダンクをたたき込み、平均11.1分6.6得点1.9リバウンドを残していた。

 ただ、今回の契約によって、ムウリネンは高校4年次を前に、ヨーロッパでプロキャリアをスタートさせることに。クラブ側によると、ムウリネンの契約は3年。アメリカの高校ではなく、ヨーロッパのビッグクラブで経験を積み、成長する機会を手にしたと言えるだろう。

「ユーロバスケットの後、僕は高校に残るか、それとも新しいことにトライするか決断しなければいけなかった。そこで僕らはすべてのオプションを検討したうえで、これが現時点でベストと見えた。子どもの頃から、僕はセルビア、ギリシャ、トルコでファンの前でプレーするのを夢見ていたんだ」

 ムウリネンは『Yle』へそう語り、熟考した結果セルビアのクラブとの契約を決断。もっとも、2025-26シーズンこそパルチザンでプレーも、翌2026-27シーズンはアメリカの大学でプレーし、「NBAドラフト2027」へアーリーエントリーする意向だという。

「僕の計画は変わらない。今シーズン終了後にカレッジへ行き、2027年のドラフトへ臨むことがゴールなんだ。(セルビアで)うまくいけば、ここを好きになったら、ドラフト前のカレッジ行きをスキップすることになるかもしれない。けど、そうはならないと思う。僕は今でもカレッジを経験したいんだ」

 はたして、ムウリネンのパルチザン行きは今後のキャリアにどう影響するのか。ユーロバスケットでは華やかなプレーで魅せていただけに、今後の成長を楽しみに待ちたいところだ。

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