2025.09.21

“チームワールド”でNBAオールスター返り咲きを狙うマルカネン「それがゴールだね」

ジャズで得点源を務めるマルカネン[写真]=Getty Images
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■2026年の球宴は2つのチームUSAとチームワールドが対戦へ

 9月4日(現地時間3日、日付は以下同)。2026年の「NBAオールスターゲーム」は、チームUSAが2つ、チームワールドが1つの合計3チームがそれぞれ1クォーター12分で対戦するフォーマットで開催されることになる可能性が高いと『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。

 これまで、NBAのオールスターゲームはイースタン・カンファレンス対ウェスタン・カンファレンス、ファン投票で各カンファレンスのトップに立った選手がキャプテンとなって交互にドラフトしてロスターを形成して対決、2025年は東西計24名を3チームに分けてライジングスターズを制したチームを合わせた計4チームのトーナメント方式が採用されてきた。

 2026年は、アメリカ出身のオールスター選手16名を8名ずつの2チームに分けて、外国籍出身選手たちで構成されるチームワールドの8人の計3チームによる総当たり形式になる見込みだと同記者が報道。

 そうした中、19日に現地メディア『BasketNews』へ公開された記事の中で、フィンランド出身のラウリ・マルカネンユタ・ジャズ)が、このオールスターの新フォーマットについてインタビューに応じていた。

 先日まで開催されていた「FIBAユーロバスケット2025」で、フィンランド代表チームを4位へ導いたフォワードは、大会平均23.1得点8.1リバウンド2.2アシスト2.1スティールを残し、オールスター・セカンドチームに選出。

ユーロバスケットでも活躍したマルカネン[写真]=Getty Images

 2022-23シーズンにNBAオールスターへ初選出されたマルカネンは、ジャズが3シーズン連続でプレーオフ出場を逃がすも、トップスコアラーとして活躍を続けている。

 インタビューで“チームワールド”に入りたいかと聞かれて「それがゴールだね」と返答した28歳のビッグマンは、そのチームに入る5選手をこう話していた。

ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/ギリシャ)、ルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ/スロベニア)、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ/フランス)、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)だね」

 3度のMVP受賞を誇るヨキッチ、MVPに2度輝いたアデトクンボはリーグを代表するトップレベルの実力者。ドンチッチはケガによる長期欠場さえなければオールNBAファーストチームの常連で、昨シーズンにオールスター初選出を飾ったウェンバンヤマもリーグ有数のビッグマン。さらにギルジャス・アレクサンダーは昨シーズンの得点王かつMVPで、サンダーをリーグ制覇へ導いてファイナルMVPにも選ばれているのだから、彼らがケガなどで長期離脱でもしない限り、ロスター入りする可能性は高い。

 仮にこの5選手のロスター入りが確定とすると、残りは3枠のみ。マルカネンはフランツ・ワグナー(オーランド・マジック/ドイツ)やアルペレン・シェングン(ヒューストン・ロケッツ/トルコ)、ドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス/リトアニア)、カール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス/ドミニカ共和国)といった選手たちとロスター入りを争うこととなる。

「(残りの3枠をかけた)バトルになると思う。ヨーロッパ出身のタレントがたくさんいるからね。当然、フランツ・ワグナーもその1人だね」

 そう語ったマルカネンは、さらに「どれも悪くない。本当に良い選手たちばかりで、それぞれが所属するチームの成功にかかってくるだろう。あとはどれだけ毎年活躍しているかだと思う」と持論を展開。そして「このフォーマットはアメリカのチーム相手に競い合うんだから楽しくなると思うね。誰がチーム入りするかは結果を待とう」と語っていた。

 今シーズン開幕まで約1カ月。新たなオールスターゲームのフォーマットによって、どんなロスターが形成されるのかは気になるところ。2度目のオールスター入りを目指すマルカネンのパフォーマンスにも注目したい。

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