2025.04.30

次回のNBAオールスター、NHLの成功を受け”アメリカvs世界”のフォーマットを検討か

ミニトーナメント形式で行われた今シーズンのNBAオールスター [写真] = Getty Iages
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 NBAは、次回のNBAオールスターゲームに“国際試合”の要素を加味することについて検討している模様。現地メディア『The Athletic』は、NBAコミッショナーのアダム・シルバーとリーグ運営部門の社長を務めるバイロン・スプルーエルが、オールスターゲームの新しいフォーマットに関して中継局の『NBC』と話し合いをはじめたと報じている。

 2025年のNBAオールスターではミニトーナメントのフォーマットが初めて採用された。24名のオールスター選出メンバーを8名ずつの3チームに分け、ライジングスターズの優勝チームを加えた計4チームによるミニトーナメントの形式で試合が進められたが、開催前の時点でケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)をはじめとした選手からは不満の声があがり、結果としても盛り上がりに欠けた試合展開になっていた。

 今年のオールスターゲームについて、フォーマット変更を決断したシルバーも「私たちと選手の皆さんが誇れるようなオールスターの体験を作り出すことができていない」とし、明確に「失敗」とコメントしている。

 近年、ケガのリスクを避けて真剣勝負をしない傾向にあることから競技性に欠け面白味がなくなったと言われているオールスターゲームだが、次回はアメリカ代表チームと世界代表チームが互いの威信をかけて対戦する、というような試合が見られるかも知れない。

 この新フォーマットの検討は、北米プロホッケーリーグのNHLが今年開催した「4ネイションズ・フェイスオフ・トーナメント」の盛り上がりを受けたものと報じられている。同トーナメントはその名の通り4か国代表戦であり、アメリカ、カナダ、スウェーデン、フィンランドの代表選手が優勝をかけて激しい戦いを見せた結果、現地で好視聴率を記録したという。

 今シーズンのMVP候補であるニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)やシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)をはじめ、ルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)やビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ/フランス)などスター選手の国際色豊かな昨今のNBAにおいて、“アメリカvs世界”の試合は盛り上がりを見せそうだ。

 来シーズンのNBAオールスターゲームは、2026年2月16日にロサンゼルス・クリッパーズの本拠地インテュイット・ドームで開催される。

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