2025.02.14

コンバースから発表するシェイ初のシグネチャーシューズが解禁…NBAオールスターでデビュー予定

オクラホマシティ・サンダーをけん引するシェイ・ギルジャス・アレクサンダー[写真]=Getty Images

■待望の初シグネチャー『SHAI 001』

 今シーズンのMVP候補、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーNBAオクラホマシティ・サンダー)がコンバースから発表する自身初のシグネチャーシューズ『SHAI 001』の全貌が明らかになった。

 NBAでも指折りのファッションアイコンとして知られるシェイは、昨年春にコンバースと複数年の契約延長に合意すると同時に、ブランドのバスケットボール部門におけるクリエイティブディレクターに就任。プレーからも垣間見える類稀なセンスは、ベールを脱いだシューズにも色濃く反映されており、サンダーのエースは『BOARDROOM』のインタビューで意欲作に込めた思いを語っている。

 シェイは『SHAI 001』のデザインプロセスにおいて、自身のアイデンティティと照らし合わせ、過去を振り返るのではなく、未だかつてない存在になることを追求した。

「バランスを取るつもりはなかった。新しいものを作りたかったんだ。コンバースを僕の世界に引き込み、僕の視点でコンバースを表現したかった。僕のプレースタイルもファッションも、他者とは異なる。それは自然なこと。“普通”とは違うものこそが、時代を先取りするんだ」

 SGAの多彩な才能には驚かされる。それはコート上のみならず、本作の制作においてシェイとともに仕事をしたコンバースのグローバルフットウェア部門のクリエイティブディレクター、スティーブン・キーティングも例外ではない。シェイは『SHAI 001』を完成させる上で、数々のスケッチから自分が履きたいシューズデザインを考案。キーティングは「20年以上、トップアスリートと仕事をしてきましたが、これほどまでにスケッチが描ける選手は見たことがありません」と驚きを隠せなかった。

 シェイは幼少期からスケッチを趣味としており、その経験が今回のデザインに活かされたという。

「カナダで育った頃からスケッチが好きだったんだ。バスケが下手だった10歳、11歳の頃からね(笑)。僕はシューズデザインに関して、ほぼ自由に決めることができる立場にある。これこそがすべてのアスリートが求める理想形なんじゃないかな」

■気になる最新作の詳細

昨年2月にコンバースのイベントに登場したSGA[写真]=Getty Images


 コンバースがバスケットボールシューズとしてシグネチャーを発表するのは、2000年代にドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)のモデルをリリースして以来のことだ。ブランドのこれからを担う一足だけに、『SHAI 001』はデザインもさることながら、機能性についても妥協はない。SGAは、このシューズの物語にタイトルをつけるのであれば、「汎用性」を採用すると語る。

 シンプルなデザインながら、圧倒的なインパクトを放つ一足は、シューレースを覆うパッド入りのジップアップシュラウドや、未来的なフォルムのヒール、さらにシェイのプレースタイルを最大限に引き出すべく、ズームエアクッションやラジアルトラクションパターンを採用。特に、履き口部分の“襟”については「シューズに次元の概念を加える」とし、ドレスアップからカジュアルまで、オフコートでの幅広いシチュエーションにも対応する仕上がりとなっている。

 デビューカラーは、上品な“バター”と“オールウィート”となり、発売は2025年秋を予定。しかし、シェイは3度目のオールスターで同モデルを着用する見込みで、舞台となるサンフランシスコでは期間限定のポップアップショップ「SHAI 001 STUDIO」が開催されるという。

 SGA自身も『SHAI 001』のデビューを心待ちにしている。

「人々に違いを楽しむことの美しさを伝える存在になってほしい。プレーできる機能性と、ファッション性を両立するシューズを復活させたいんだ。カウントダウンが待ちきれないね」

 オールスターウィークエンドは、シェイのプレーのみならず、彼の足元にも熱視線が注がれ、多くのシャッターが切られることだろう。

文=Meiji

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