2025.09.21

慣れ親しんだ街ポートランドへ復帰したリラード「毎日、僕は起きるたびに感謝している」

今夏ブレイザーズへ復帰したリラード[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 今夏ミルウォーキー・バックスからウェイブ(保有権放棄)されたデイミアン・リラードは、制限なしFA(フリーエージェント)になってポートランド・トレイルブレイザーズと契約を結んだ。

 リラードにとって、ブレイザーズは2012年のドラフト1巡目6位で指名され、NBAキャリア最初の11シーズンを過ごした古巣。2019年のプレーオフではカンファレンス・ファイナルまで導き、レギュラーシーズン通算1万9376得点は球団史上トップと、フランチャイズを代表する選手の1人となっている。

 昨シーズンのプレーオフでアキレス腱を断裂したため、2025-26シーズンは全休の見込みで、コート外からチームメートたちをサポートしていく予定。それでも、ブレイザーズをよく知る35歳のベテランガードは、若手選手たちにとって大きな存在となるに違いない。

 9月15日(現地時間14日)にソーシャルメディアへ公開された『The Sideline with Andy Katz』へ出演したリラードは、カレッジバスケットボール・アナリストのアンディ・カッツへ自身の現状をこう語っていた。

「僕は表現豊かな人じゃないんだ。けど成人になって過ごしたこの地に戻って、子どもたちと一緒に過ごせること、それにこのチームの選手たちが(自分が退団してから)2、3年で成長を遂げたことは、すごく幸せを感じる瞬間の1つになっている」

 2021年を最後にプレーオフから遠ざかっているブレイザーズは、リラード退団後もウェスタン・カンファレンス下位へ低迷。ただ、昨シーズンはウェスト12位の36勝46敗を残し、オールスターブレイク後は13勝14敗と奮闘。このチームにはシェイドン・シャープデニ・アブディヤトゥマニ・カマラ、ドノバン・クリンガン、スクート・ヘンダーソンといった魅力的な選手たちがいて、今夏のトレードで得点源のアンファニー・サイモンズを放出して、ボストン・セルティックスからベテランガードのドリュー・ホリデーを獲得した。

 リラードは現在アキレス腱断裂の大ケガから復帰するためのリハビリへ取り組んでいる最中。具体的な復帰時期は定めておらず、あくまで“本来の自分を取り戻してから”としている。

 それでも、慣れ親しんだ街ポートランドで過ごすことができている現状に喜びを感じているようだ。

「毎日、僕は起きるたびに感謝している。子どもたちのことを見ながら目を覚まし、学校へ送っていく。ドライブしてママの家に行くこともできる。これ以上幸せなことはないよ」

 リラードが今シーズン中にコートへ復帰できるかは微妙。だがリハビリとトレーニングへ取り組み、この男が納得できるほどのコンディションを手にした時、再びコートに立ってブレイザーズを引っ張っていく姿を楽しみに待ちたいところだ。

NBAの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO