2023.12.31

絈野夏海(岐阜女子)「3P歴代最多記録更新、ウインターカップ史上最強のシューター」/WC2023女子ベスト5

大会ベスト5に選出された岐阜女子の絈野夏海[写真]=伊藤大允
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 京都精華学園高校(京都府)が大会2連覇し、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子の部は幕を閉じた。本稿では、決勝終了後に発表された大会ベスト5の選手たちが、今大会においてどのような成績を残したのか、各試合における成績を中心に振り返っていく。女子部門初回となる今回は、準優勝・岐阜女子高校(岐阜県)の絈野夏海をピックアップする。

絈野夏海(岐阜女子3年)

・1回戦 102○62 県立富岡東高校(徳島県)
 ∟5分59秒出場/5得点/3P 1/1/1リバウンド/0アシスト/1スティール/0ブロック
・2回戦 94○43 県立石川高校(沖縄県)
 ∟23分38秒出場/15得点/3P 5/11/7リバウンド/4アシスト/0スティール/0ブロック
・3回戦 59○52 日本航空高校(山梨県)
 ∟34分52秒出場/18得点/3P 2/6/6リバウンド/5アシスト/0スティール/0ブロック
・準々決勝 61○60 桜花学園高校(愛知県)
 ∟39分58秒出場/37得点/3P 9/14/3リバウンド/1アシスト/2スティール/0ブロック
・準決勝 76○46 札幌山の手高校(北海道)
 ∟35分43秒出場/22得点/3P 2/14/9リバウンド/6アシスト/1スティール/0ブロック
・決勝 59●63 京都精華学園高校(京都府)
 ∟38分54秒出場/31得点/3P 8/17/6リバウンド/3アシスト/5スティール/0ブロック
・合計:179分4秒出場/128得点/3P 27/63 42.9%/32リバウンド/19アシスト/9スティール/0ブロック

 今年はU18日本代表でも経験を積み、『U18日清食品トップリーグ2023』でも大会ベスト5に選ばれた絈野。最大の武器はクイックリリースながら正確な3ポイントであり、今大会もすべての試合で成功させている。特に、準々決勝では優勝有力候補であった桜花学園に対し9本の3ポイントを含む37得点という記録を叩き出し、1点差での劇的勝利を演出した。

 全6試合を終えて27本の3ポイント成功は大会トップの記録。これは歴代でもトップの数字となり、大会記録を塗り替える快挙を成し遂げた。3ポイント成功率においても、42.9パーセントと高確率を記録。最終戦で夏の雪辱を果たすことは叶わなかったが、ウインターカップ史上最強のシューターの名をものにした絈野。次なるステージでのさらなる飛躍に期待がかかる。