2016.10.08

4連勝の三遠と4連敗の横浜、横浜はディフェンスから活路を見出せるか

 三遠ネオフェニックスは、前節も連勝して開幕4連勝。富山グラウジーズとの初戦は延長にもつれこむ激戦だったが、競った試合をものにできたのはbjリーグを3度制覇している経験値の高さによるものだろう。鹿野洵生が6本の3ポイントを含む25得点をマークしたのも、チームにとっては大きなプラス。ここまでは新外国人ロバート ドジャーも得点とリバウンドで数字を残しており、チームの核になろうとしている。

 対照的に、横浜はNBL出身チームを相手に粘りを見せながらも、結果は4 連敗と洗礼を浴びた格好だ。しかし、川村卓也は期待された得点面で役割を果たし、ジェイソン ウォッシュバーンもインサイドの柱としてメドが立ちつつある。上向く兆しが見えてきている中で4連勝中の相手をたたけば、チームのムードはガラッと変わるに違いない。

 ポイントになりそうなのが、三遠のピック&ロールを使ったオフェンス。日本人ビッグマンの太田敦也は、スクリーンで周りの選手を活かすのがうまい。リチャード ロビーや田渡修人らとの2メンゲームを多用することが予想され、横浜としてはその対策は欠かせない。チーム全体で意思統一されたディフェンスを披露したいところだ。

文=吉川哲彦

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