2017.05.06

大一番を迎える両チーム、CSへの最後のイスを手に入れるのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 チャンピオンシップへの最後のイスを賭けた最終決戦。bjリーグで4度の優勝を誇る琉球ゴールデンキングスにとって、過去の数々の激戦にも勝る大一番になるかもしれない。大阪エヴェッサを1ゲーム差で追う状況で迎えた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は、無念の黒星。2ケタ得点を挙げた3人以外の得点が伸びず、痛い1敗ながら大阪も敗れたことで命拾い。今季は1勝5敗と分の悪い相手だが、何よりホームで戦えることは有利に働く。

 一方の大阪は、先に琉球が敗れるという千載一遇のチャンスだったが、滋賀レイクスターズの勢いに飲みこまれた。第3クォーターまでリードを保ちながらも、今季何度も白星を拾ってきた勝負強さが影を潜めた。4本すべて決めた根来新之助を除くと、3ポイントの成功率が約23パーセントの低さ。エグゼビア・ギブソンがフリースローを11本中6本外したのも痛かった。

 大舞台では、技術や戦術よりも、気持ちが空回りしない強い精神力が勝敗を分ける。大阪は勝負強さを取り戻すことができるか。連勝が唯一の条件となる琉球は、4度の優勝をすべて経験したアンソニー・マクヘンリー金城茂之が大逆転への水先案内人だ。

文=吉川哲彦

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