2017.05.12

最終節で顔を合わせた両チーム、SR渋谷は3Pの精度と相手PGへのディフェンスが勝利のカギ

 最終節で顔を合わせたばかりの両チームが、王者への最初のステップでまたも激突する。リーグ全体の1位でチャンピオンシップに進んだ川崎ブレイブサンダースと、ワイルドカード2位のサンロッカーズ渋谷だ。

 最終節第1戦目はSR渋谷ロバート・サクレのインサイドアタックなどで一時は17点のリードを奪ったが、藤井祐眞のハッスルプレーで息を吹き返した川崎が残り8秒で追いつき、延長の末に勝利。続く第2戦目は、3本の3ポイントを沈めた大塚裕土の活躍などでSR渋谷が接戦をものにした。ただ、この試合で川崎がジュフ磨々道を休ませ、ニック・ファジーカスを約11分間しか出場させていないことを頭に入れておく必要はある。直近の対戦は2勝2敗の五分ながら、それ以前の対戦は川崎が4連勝しており、川崎の優位は揺るがない。

 ただ、万全な状態でCSに臨むSR渋谷にも当然チャンスはある。カギになりそうなのが3ポイントの精度と、得点力のあるポイントガード2人に対するディフェンス。その意味では、新人王最有力候補と目されるベンドラメ礼生が、その称号にふさわしい活躍を攻守両面で見せられるかどうか。BT テーブスヘッドコーチの思いきった戦術にも期待したい。

文=吉川哲彦

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