2017.10.27

連敗中の三遠ネオフェニックス、鹿野洵生がアグレッシブさを発揮したい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 三遠ネオフェニックスは得点が増えているにもかかわらず、なかなか結果に結びつかない。シーホース三河戦も、87得点を挙げながら、2ポイントを7割近く決められて92失点を喫した。開幕当初の決定力不足から脱却し、カルティエ・マーティン川嶋勇人が安定したスコアリングを披露。司令塔の鈴木達也もアシスト数を伸ばしている。それだけに、課題がディフェンスであることは明白な状況だ。

 開幕2戦目からの連敗を「6」で止めた滋賀レイクスターズは、前節の大阪エヴェッサ戦も16点差で勝って今季初の連勝。11アシストの並里成を中心にパスがよく回り、26アシストで5人が2ケタ得点を記録した。外国籍選手とファイサンバのインサイド陣が高い決定力を誇り、高橋耕陽も10得点と2試合連続のスターター起用に応えた。

 三遠は前節に続くホーム3連戦。ここでなんとしても連敗を止めておかなければならないだろう。今季ここまでは目立っていないが、3ポイントの成功率が45パーセント台にのぼる鹿野洵生を活かさない手はない。192センチというサイズでポイントガードの経験もある鹿野には、起用法次第で幅広い役割を望めるはず。何より、鹿野自身に試合を動かすアグレッシブさを期待したい。

文=吉川哲彦

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