2017.12.28

苦手のホームに栃木を迎える新潟、森井健太と今村佳太の働きがカギを握る

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 12月に入ってわずか2勝の新潟アルビレックスBBは、前節も富山グラウジーズに連敗。1戦目で6人に2ケタ得点を許したディフェンスは、2戦目でさらにかき回され、33アシストを与えて96失点。スティールの得意な畠山俊樹が欠場したとはいえ、ディフェンス面での課題の多さを改めて露呈する結果となった。リーグ2位の得点力を誇る一方で、失点はリーグ最多。中地区2位争いに踏みとどまるには、今節の連敗は許されない。

 栃木ブレックスは琉球ゴールデンキングスとの因縁の対決を1勝1敗で終えた。1戦目は試合の入りに失敗したことで後手を踏む格好となったが、2戦目はもつれた試合を辛抱強いディフェンスでものにした。古巣を迎え撃った喜多川修平が1戦目に続いて2ケタ得点を挙げたのも勝因の1つだ。

 中地区4位の新潟に対し、栃木は依然東地区最下位という状況だが、勝利数では栃木が1勝上回る。リーグ戦では第5節を最後に2カ月余りホームで白星のない新潟にとっては、栃木がアウェーで7勝6敗と勝ち越しているデータも気になるところ。前々節にチームに合流した森井健太と、前節に初めてスターター起用された今村佳太に、重苦しいムードを一変する躍動を期待したい。

文=吉川哲彦

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