2018.04.10
毎節、Bリーグのタフショットを厳選してピックアップする「BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK」。Bリーグ2017-18シーズンの第14節から選ばれたタフショットトップ5を大塚商会アルファーズ(B3所属)の青野和人ヘッドコーチに解説してもらった。
解説=青野和人(大塚商会アルファーズ ヘッドコーチ)
写真提供=Bリーグ
【5】#24ジャスティン・バーレル 千葉ジェッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ GAME1
#24バーレル選手の驚異的な身体能力を活かしたリバースダンク。第3クォーター残り6分、ミスマッチを突いたオフェンスのこぼれ玉をバーレル選手がキャッチする。1秒ほどピタっと動きを止めてディフェスを惑わせ、次の瞬間、爆発的な動きで左にドライブし、アッサリとディフェンスを抜き去る。ヘルプへ来たディフェンスにブロックショットをされないようにゴールの反対側からダンクシュートを叩きつけた。彼が常に注目されるのはフィニッシュ力だけでなく、ガードポジションのようなクイックネスを兼ね備えた貴重なビッグマンだからである。
【4】#10アキ・チェンバース 千葉ジェッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ GAME1
#10チェンバース選手の流れを変えるドライブからのワンハンドダンク。第4クォーター残り5分10秒、#10チェンバース選手が3ポイントライン上でボールを貰う時に、相手ディフェンダーがボールを取るため飛びだしてきた。そこをカウンターで素早く抜き去ったため、他のディフェンスはリアクションできず、悠々と攻めることができた。外で合わせるように待っていて、3ポイントシューターとしてのイメージが強い選手が、力強くドライブをするのはとても有効的である。#10チェンバース選手は毎試合1ケタ得点だが、2ポイントシュートを確実に6割決められる非常にクレバーな選手。流れを持っていかれたくない名古屋Dは、このプレー直後のオフィシャルタイムアウトに救われた。
【3】#6比江島慎 京都ハンナリーズvsシーホース三河 GAME1
#6比江島選手のドライブからブロックショットをかわすフローターショット。第1クォーター残り10秒、チームとして1本しっかりと攻めたい時に、#6比江島選手がトップでボールを貰うと、スクリーンを呼んでのプレーではなく、1on1という作戦に出た。3回ほど左右にドリブルして様子を見てから1回スキップし、右にドライブしてディフェンスを抜き去る。体が沈むところで加速し、タイミングをズラされたため、ディフェンスは手を出すのが精一杯。簡単なシュートをさせまいとゴール下の#34ジョシュア・スミス選手がブロックしに来たが、ボールを持ち替えて上に浮かせるように打つフローターショットで、バックボードを優しく使い決めた。#34スミス選手は止まることができず、#6比江島選手を押し飛ばしてしまいバスケットカウントとなった。緩急をつけた素晴らしいテクニック後に、しっかりとシュートを決めることができる#6比江島選手には、今後もボールを託す場面が増えていくであろう。
【2】#18相馬卓弥 島根スサノオマジックvs滋賀レイクスターズ GAME2
#18相馬選手の劇的な逆転バスケットカウント3ポイントショット。第4クォーター残り1分45秒、#33タイラー・ストーン選手がドリブルで持ってくると、ディフェンス全員がボールを警戒していたため、逆サイドにいる#18相馬選手がオープンになった。#33ストーン選手は見逃さずパスを出し、#18相馬選手が迷わず丁寧に3ポイントショットを決めた。遅れて来たディフェンスの手がぶつかり、バスケットカウントとなった。島根が見せた第4クォーターの追いあげ方が印象的である。高確率でジャンプシュートを決める度に歓声が増し、それに選手たちが応える。ブースターと選手が一体となり、この瞬間は会場のほぼすべての人が立ちあがり喜びを見せ、追いあげていくホームコートの醍醐味が詰まったゲームとなった。
【1】#21ギャビン・エドワーズ 千葉ジェッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ GAME2
#21エドワーズ選手の、相手にぶら下がれながらも決めたバスケットカウントのダンクシュート。第2クォーター残り1分40秒、千葉がリバウンドを取り、近くにいる#2富樫勇樹選手がボールを受けると、先頭を走る#21エドワーズ選手にパス出した。名古屋Dの#33ジェロウム・ティルマン選手が止めに入り、右手で#21エドワーズ選手を押さえつけるように手を引っ掛けたものの、勢いは止まらず強烈なバスケットカウントのダンクシュートとなった。迫力のあるダンクシュートもすごいが、注目したいのは#21エドワーズ選手が、守っていた#24ジャスティン・バーレル選手がリバウンド時に深い位置にいたことを察知し、すぐにオフェンスで走ったがんばりと、それを見逃さず正確なパスを出せる#2富樫選手。彼ら2人で生まれた連係が最高の形で得点につながった。
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