2018.05.12

意気揚々とPOに臨む秋田ノーザンハピネッツ、熊本ヴォルターズには隙を見せないことが最優先

 失意のB2降格から1年、秋田ノーザンハピネッツにようやく屈辱を晴らすチャンスが訪れた。新たにジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチを迎え入れた今季は、大黒柱の田口成浩をはじめ谷口大智や白濱僚佑も残留。出場時間をシェアしながらファウルも辞さない激しいディフェンスを展開し、B2では圧倒的な失点の少なさを誇った。昨季島根スサノオマジックが記録した51勝を上回る54勝でB2全体の1位を独走。意気揚々と「B2 PLAYOFFS 2017-18」に臨む。

 対するは、昨季昇格プレーオフにあと一歩届かなかった熊本ヴォルターズ。こちらも小林慎太郎中西良太古野拓巳といった主軸が残り、シーズン序盤こそややもたついたものの、その後は10連勝を飾るなど順調に星を伸ばし、西地区2位でワイルドカード枠を勝ち取った。ジョッシュ・ドゥインカーらの高さを活かしたリーグ4位の得点力が持ち味だ。

 盤石の強さを誇る秋田にも隙がないわけではない。ターンオーバーと、ディフェンスの激しさゆえのファウルはいずれもリーグ最多、そしてフリースロー成功率はリーグで最も低い。熊本が秋田のファウルを上手く誘い、ディフェンスでも対抗できればアップセットのチャンスはある。

文=吉川哲彦

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