2018.10.06

ライジングゼファー福岡の初陣は栃木ブレックス戦、2連勝を収めB1でも旋風を起こせるか

今季からB1で戦う福岡は、初戦で栃木と激突[写真]=山口剛生
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ライジングゼファー福岡vs栃木ブレックス(@福岡市民体育館)
第1戦:10月6日18時5分~、第2戦:10月7日14時5分~

 Bリーグ初年度は、B3リーグに所属していたライジングゼファー福岡。翌シーズンからB2へ戦いの場を移すと、昨シーズンはレギュラーシーズン47勝13敗という成績で西地区を制覇。「B2 PLAYOFFS 2017-18」でもその勢いは止まらず、Fイーグルス名古屋、秋田ノーザンハピネッツを退けB2参戦1年目でB2優勝、B1昇格という快挙を達成した。

 福岡は今シーズン、ともに経験豊富でチームの顔である山下泰弘小林大祐を筆頭に、就任2年目の河合竜児ヘッドコーチのもと“学生よりも学生らしく”、走り負けないバスケットを目指している。新戦力にはベテランシューターの城宝匡史、インサイドで体を張れる波多野和也ら7名が加入。昨季1試合平均15.8得点を挙げたジョシュ・ペッパーズ越谷アルファーズ)はチームを去ったが、実績のあるデクスター・ピットマンを獲得できたことも大きい。その中で、最も注目したい選手が津山尚大だ。ゲームメイクを得意とする山下とは異なり、得点を取れるポイントガードの津山は高校3年間を福岡の地で過ごした。今オフに琉球ゴールデンキングスから出場機会を求めて移籍を決断した22歳が、昨シーズンの悔しさを晴らすかのような活躍を見せれば、福岡はB1でも十分に戦えるはず。周りの先輩たちとうまく融合できるかどうかは、津山自身にかかっていると言っていいだろう。

 その福岡と対戦するのは、初代王者の栃木ブレックス。昨季は主力選手の移籍、ケガなどもありシーズン序盤で失速。しかし、指揮官交代後は徐々に本来の姿を取り戻し、準々決勝でシーホース三河に敗れたものの、2季連続でチャンピオンシップ進出を果たした。今シーズンは昨季途中からHCに就任した安齋竜三体制2年目。喜多川修平をケガで欠くのは痛手だが、昨季とは違って開幕からジェフ・ギブス渡邉裕規がいるのは心強い。ライアン・ロシター竹内公輔遠藤祐亮といった主力の顔ぶれもほぼ変わらず、在籍2年目の鵤誠司やベテランの栗原貴宏らも戦力として十分に計算できる。昨季全62試合で先発した大黒柱の田臥勇太も、アーリーカップはあくまで「調整」と位置づけており、田臥自身、チームともに王座奪還へ向け着実に準備は整っているだろう。

 B1の初陣として、申し分ない相手をホームに迎える福岡。勝利には波多野、加納誠也などのフロントコート陣がいかに踏ん張れるかがカギとなりそうだ。接戦に持ちこみ開幕2連勝を収めることができれば、所属する西地区のみならずB1でも旋風を巻き起こすことができるかもしれない。

文=小沼克年

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