滋賀レイクスターズ、古巣凱旋の小林遥太にどうプレッシャーを掛けるか

吉川哲彦

滋賀レイクス

2018.10.24 19:05 T.O.
試合終了
ウカルちゃんアリーナ

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

■滋賀レイクスターズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（＠ウカルちゃんアリーナ）
10月24日19時05分～

　滋賀レイクスターズにとっては痛恨の連敗だったに違いない。前節の横浜ビー・コルセアーズ戦は1戦目が4点差、2戦目が2点差という惜敗。しかも、2戦目は第3クォーター途中で24点ものリードを奪いながらの逆転負けだった。3連敗はすべて4点差以内と、勝てる試合を落としている印象は拭えない。

　1戦目は立ちあがりで先行されたが、鹿野洵生の3ポイントやガニ・ラワルの連続得点ですぐに盛り返し、終盤まで好ゲームを展開。しかし、最後の1分であとひと我慢が足りなかった。2戦目は序盤から飛ばしたが、第4クォーターに7得点と失速。やはり最後の1分で試合をひっくり返されてしまった。試合を通じて24個ものターンオーバーを犯し、逆にディフェンスでは相手のミスを誘えなかったのが響いた。収穫は、鹿野が2戦とも4本の3ポイントを含む16得点を挙げたことだ。

　今節は、西地区に戻ってきた名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季初対戦。前節に大阪エヴェッサと戦った名古屋Dは1戦目が63失点、2戦目が70失点とディフェンスで成果を見せた。持ち味のオフェンスはやや停滞した感があり、1戦目はフリースロー試投がわずか3本、オフェンスリバウンドも2本しか奪っていない。それでも2戦目はそれらの数字を改善して得点を80点に乗せ、ターンオーバーは2戦計16個にとどめている。マーキース・カミングスは出場した5試合すべて20得点超えと、完全にチームのオフェンスの軸になっている。

　現在リーグで4番目にターンオーバーの多い滋賀と、2番目に少ない名古屋D。それが両者の得点力と勝率にも直結しているが、失点は滋賀のほうが少なく、滋賀がそのディフェンスでいかに名古屋Dのミスを誘えるかが勝敗を分けるカギになりそうだ。7試合でまだターンオーバーを4つしか記録していない小林遥太は、昨季まで滋賀に在籍。ブースターも含め、滋賀が小林にどうプレッシャーを掛けるかが見ものだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・滋賀（ヘッドコーチ：ショーン・デニス）
西裕太郎（NEW）
二ノ宮康平（NEW）
紺野ニズベット翔（NEW）
樋口大倫
 高橋耕陽
 荒尾岳（NEW）
ガニ・ラワル（NEW）
狩野祐介
 伊藤大司（NEW）
ディオール・フィッシャー
 鹿野洵生（NEW）