2018.10.24

失点が少ない両チーム、今季初顔合わせの一戦を制するのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs大阪エヴェッサ(@沖縄市体育館)
10月24日20時05分~

 第3節で京都ハンナリーズとの激戦に敗れたものの、前節の三遠ネオフェニックス戦は連勝で終えた琉球ゴールデンキングス。6勝1敗で西地区首位を堅持し、今節は2勝差で同3位につける大阪エヴェッサとの今季初顔合わせだ。

 三遠戦は2戦とも得点が90点台、失点が60点台と盤石の戦いぶりだった。1戦目は前半こそ粘られたが、後半の20分間は56-25と圧倒。2戦目は序盤から着実にリードを広げていき、すべてのクォーターで相手の得点を上回った。2戦ともに出場時間や得点のバランスもいい中で、いずれも20得点をクリアしているジョシュ・スコットの安定感が特に光る。

 一方の大阪は、熊谷尚也が欠場した影響もあり、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は1戦目で63得点、2戦目で70得点と得点力不足にあえいだ。ジョシュ・ハレルソンは1戦目で17得点19リバウンド、2戦目も19得点13リバウンドと獅子奮迅の働きを見せ、契約して間もないジャマール・ソープも1戦目で12得点と持ち味を発揮したが、2戦とも主導権を握りかけては引き離されるもどかしい試合運びになってしまった。この連敗で、前々節の時点で4勝1敗で並んでいた琉球に一歩後れを取ることになった。

 現時点で得点、失点ともにリーグ上位に位置する琉球に対し、失点は少ないものの得点も少ない大阪は厳しい戦いを強いられる。ただでさえアウェーという難しい状況であり、なおかつ熊谷が不在。そこで期待したいのは根来新之助だ。内外両面で得点を挙げられ、そのサイズはディフェンスでも必要になってくる。それに対して琉球も、昨季大阪でプレーした寒竹隼人がチームにプラスアルファをもたらすことができるか。両者に共通するのが、いわゆる“ストレッチ・フォー”としてチームでは貴重な役割を担うべき選手でありながら、今季はここまであまり出場機会に恵まれていない点。チームの今後の方向性を決定づける上でも、彼らの飛躍が求められる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬(NEW)
並里成(NEW)
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ(NEW)
岸本隆一
寒竹隼人(NEW)
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(NEW)
古川孝敏

・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史(NEW)
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠(NEW)
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ(NEW)
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹(NEW)
ジョシュ・ハレルソン(NEW)

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