リーグ最多失点の横浜ビー・コルセアーズ、得点が最も少ない大阪エヴェッサを抑えられるか

吉川哲彦

横浜ビー・コルセアーズ

2018.12.15 18:05 T.O.
試合終了
横浜国際プール

大阪エヴェッサ

■横浜ビー・コルセアーズvs大阪エヴェッサ（＠横浜国際プール）
第1戦：12月15日18時5分、第2戦：12月16日14時5分

　過去3試合その破壊的なオフェンスに飲みこまれてしまった横浜ビー・コルセアーズは、前節も富山グラウジーズを止めることができなかった。第1クォーターこそ16点に抑えてリードを奪ったが、その後の30分間で90失点。2ポイントを53本も打たれただけでなく、そのうち40本を決められて成功率は75パーセントを超えた。宇都直輝は4得点に抑えたが8アシストを許し、ジョシュア・スミスも16得点7アシスト。チーム全体でも27アシストを許したのは、内外でパスを回されて翻ろうされてしまったことを如実に物語っている。収穫は、アーサー・スティーブンソンが17得点18リバウンドとインサイドでの働きにメドが立った点。特に、オフェンスだけで12本を稼いだリバウンドは期待して良さそうだ。

　対する大阪エヴェッサは、滋賀レイクスターズとロースコアゲームを演じて勝利。相手に20本のオフェンスリバウンドを奪われても我慢強く守り、第3クォーターでは6失点とディフェンスで白星を呼びこんだ。故障者を抱える中、エグゼビア・ギブソンの復帰に加えて長野誠史が6分17秒のみの出場ながら3アシストと貢献したこともいい材料だ。

　失点数がリーグ最多の横浜にとって、得点数がリーグ最少の大阪はなんとしても抑えたい相手。特に大阪は2ポイントとフリースローの成功率が低く、横浜としてはファウルを有効に使いながらペイントエリアをフィジカルに守りたい。マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスの使い分けやトラップディフェンスなど、あらゆる手を繰りだして大阪をかく乱したいところだ。

　また、まだコンビを組んだことのないスティーブンソンとジャボン・マックレアの同時起用にも期待が懸かる。もちろんマックレアのコンディション次第ではあるが、すでにインサイドでの強さを証明している2人がどのような相乗効果を生むかという点は、今後のチームの行方をも左右するに違いない。

文＝吉川哲彦

■ロースター
横浜（ヘッドコーチ：トーマス・ウィスマン）
細谷将司
 川村卓也
 高島一貴
 湊谷安玲久司朱
 中村太地
 橋本尚明
 ハンター・コート
 ジャボン・マックレア
 田渡凌
 竹田謙
 エドワード・モリス
 プリンス・イベ
 小原翼
 アーサー・スティーブンソン