2018.12.14

天皇杯の再戦に臨む新潟アルビレックスBB、相手のオフェンスリバウンドをいかに抑えるかがカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBBvs栃木ブレックス(@新潟市東総合スポーツセンター)
第1戦:12月15日18時5分、第2戦:12月16日14時5分

 第7節以降は80失点以上が前々節2戦目のみと、確実にディフェンスが向上している新潟アルビレックスBB。第6節2戦目に91得点を許した三遠ネオフェニックスと対戦した前節は、74失点にとどめて勝利を収めた。前半はリードを奪われたものの、第3クォーターに柏木真介ラモント・ハミルトンが導火線に火をつけ、この10分間を32-13と圧倒したことが勝利につながった。ダバンテ・ガードナーもあと1アシストで“トリプルダブル”という活躍。五十嵐圭も含めた主軸4人の出場時間は未だ長い状況だが、前々節2戦目の敗戦を引きずらずに戦えたことは精神的なタフさが増した証だ。今節は「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の2次ラウンドで黒星を喫したばかりの栃木ブレックスが相手。リベンジにはさらにタフに戦う必要がある。

 その栃木はアルバルク東京との息詰まるディフェンス合戦で残り5秒に逆転を許し、今季4敗目。序盤からライアン・ロシター以外がシュートを打たせてもらえず、後半はジェフ・ギブスが力強さを取り戻したものの、日本人選手は合計で12得点止まりと徹底的に抑えこまれた。1点差だっただけに、A東京の術中にハマってしまったのが痛い。東地区首位の座はキープしているが、千葉ジェッツに勝率で並ばれたことで今節は陥落もあり得る。

 過去2シーズンの対戦ではいいところなく栃木の軍門に下った新潟も、天皇杯2次ラウンドでの対戦はシーソーゲームを演じ、敗れたとはいえ5点差と粘った。栃木を引きずり下ろすことができれば、新潟の実力はいよいよ本物だ。栃木戦初勝利のカギになるのは、リーグで2番目に多い栃木のオフェンスリバウンドをいかに抑えるかという点。中でもギブスのオフェンスリバウンドは即失点となるケースが多いため、外国籍選手がしっかりボックスアウトし、日本人選手も積極的に飛びこまなければならない。スポット的な起用が続いている鵜澤潤と、ケガから復帰したばかりの渡辺竜之佑の奮起が望まれる。

文=吉川哲彦

■ロースター
新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
エリック・ロバーツ
山崎稜
喜多川修平

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