■川崎ブレイブサンダースvsサンロッカーズ渋谷（＠川崎市とどろきアリーナ）
第1戦：3月2日18時5分、第2戦：3月3日16時5分

　約1カ月の中断期間を終えてB1リーグのレギュラーシーズンが再開する。各チーム、3月は12試合、4月は8試合の計20試合が残っており、ラストスパートをかけたいところ。中地区2位の川崎ブレイブサンダースは東地区4位のサンロッカーズ渋谷と顔を合わせる。

　川崎の前節は三遠ネオフェニックス戦。第1戦は試合終了残り9秒に篠山竜青が決勝の3ポイントを沈め、第2戦は最終クォーターに抜けだして9点差で制した。同地区首位につける新潟アルビレックスBBとのゲーム差は「5」のまま。ただ、直接対決が5試合残っていることを考えると、逆転地区優勝は十分に可能だろう。

　中断期間中は、敵地での「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選（Window6）」を戦った日本代表に篠山、辻直人、ニック・ファジーカスを輩出。ハードなスケジュールをこなした中、3選手ともそれぞれの役割を果たし、21年ぶりとなる自力での予選突破に大きく貢献した。一方、特別指定選手として4試合に出場した増田啓介が大学に合流するため川崎を退団。谷口光貴や林翔太郎にはさらなる奮起が求められる。

　SR渋谷は2試合とも2ケタ点差をつけられ、同地区2位の栃木ブレックスを相手に連敗。2ポイント成功率が40パーセント台にとどまり、第1戦は3ポイントを42.9パーセントの高確率で沈めたものの、フリースローがわずか7本しか奪えなかった。同地区3位でワイルドカード1位のアルバルク東京とは10勝差まで離され、現実的にワイルドカード2位の座を狙うことになるだろう。ただ、今節を含めて他地区とは残り8試合。それも、川崎、新潟、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、京都ハンナリーズと上位チームが名を連ねている。

　昨シーズン6度あった川崎vsSR渋谷は、今季は所属する地区が異なるため今節が最初で最後。その中で日本代表ガード対決に注目したい。キャプテンとして日本をワールドカップ出場に導いた篠山に対し、SR渋谷のベンドラメ礼生は24日の予選最終戦でデビューしたばかり。現状は3番手のポイントガードであるため、メンバー入りに向けて結果を残すしかない。SR渋谷ではシューティングガードのポジションで出場する可能性もあるが、その場合は辻とのマッチアップも楽しみだ。

■ロースター
・川崎（ヘッドコーチ：北卓也）
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

・SR渋谷（ヘッドコーチ：伊佐勉）
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔