2020.05.03
11月10日に行われたB1リーグ第8節第1戦、須田侑太郎が黒と赤のユニフォームを身にまとい、古巣と初めて顔を合わせた。
アルバルク東京はホームのアリーナ立川立飛に琉球ゴールデンキングスを迎え撃ち、第2クォーターから主導権を握っていき76-66で勝利。須田自身は「打ち急いでしまった」ことで6本すべての3ポイントを失敗し、フィールドゴール2本で4得点を挙げるにとどまった。積極的なドライブや3ポイントでチーム最多タイ17得点を挙げた田中大貴に相手が寄り、フリーになるシーンも多かったが、「冷静な判断ができなかった」
4得点2リバウンド1スティールと目立った数字は残すことができなかった。それでも、2シーズン在籍した琉球との対戦は「楽しい戦いだった」という。
「沖縄からたくさんのファンが来ていたので、自分が一生懸命プレーする姿、元気な姿を見せるのが恩返しというか……。特別意識することはなく、緊張もなかった。ホームで何試合もこなしていますが、初めて感じる相手の声援のすごさがあって。相手(ファン)がドカーンと盛りあがるシーンもあって、さすが琉球のファン。敵にすると怖いなと」
琉球はBリーグ4シーズン目を迎えるにあたり、須田だけでなく橋本竜馬(レバンガ北海道)、古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ)、アイラ・ブラウン(大阪エヴェッサ)、金城茂之(仙台89ERS)、ジェフ・エアーズ、ケビン・ジョーンズ(ともにA東京)、スコット・モリソンがチームを退団。大幅にメンバーが入れ替わった中でも、佐々宜央ヘッドコーチの下でらしさは継続されていた。須田が言う。
「一人ひとりが激しくディフェンスしてきたり、アグレッシブにアタックしてきたり。メンバーは入れ替わりましたが、やることが徹底されている。簡単な試合じゃなかったし、いつ逆転されてもおかしくない、恐い相手だった」
「B.LEAGUE EARLY CUP 2019 KANTO」、「FIBA Asia Champions Cup 2019」をこなしてからリーグ戦に突入するなど多くの試合を戦っているが、移籍組の須田は自身の手応えについて「全然。まだまだだと思うし、まだまだできると思う」と明かす。
「最初の頃に比べれば、どういったことを求められているかわかってきた。けど、まだ自分の中で迷いがあるというか。試合中、反射的にプレーが出てこない。考えなくてもプレーできるようにしないといけない」
「理想と現実のギャップがあって、でもそれはよく捉えれば“伸びしろ”。自分がもっともっと成長して貢献できれば、もっともっと強いチームになると感じている」。新天地でもがく背番号11が、A東京のユニフォームに3つ目の星をもたらすことができるか。さらなる成長に期待したい。
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