2025.04.15

Wリーグ2連覇を達成した富士通のテーブスHCとベスト5にも選ばれた主将の宮澤がゲーム5を振り返る

和やかな雰囲気で優勝記者会見に臨む富士通の面々[写真]=W LEAGUE
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 最終戦までもつれ込んだWリーグファイナルは4月14日にゲーム5が行われ、富士通レッドウェーブがデンソーアイリスに勝利しWリーグ2連覇を達成した。

 優勝の興奮冷めやらぬ中、勝利した富士通のBTテーブスヘッドコーチと、ベスト5にも選出されたキャプテンの宮澤夕貴が試合後の記者会見でゲーム5を振り返った。

 テーブスHCは試合を振り返り、「今日の試合は出だしが良く、特にオフェンスが良かった。ただディフェンスが昨日よりも良くなかったのでタイムアウトで選手たちに、良いディフェンスからオフェンスができるように、もう一度マインドセットしたことでディフェンス強度が上がり、第2クォーターを9点に抑えることができたと思う」とコメント。その中で、「相手が3−2のゾーンを仕掛けてくるまでは自分たちのペースで試合を運べた。3-2のゾーンをうまく攻略できなかったので、タイムアウトでリマインドして第4クォーターで良いディフェンスができたのでこの勝利につながった」と、試合中にデンソーが切り出した戦術に対し、その都度的確な指示を与え、選手たちもそれに応えたことを話してくれた。

 宮澤は「ゲーム5は最初から最後までチームのリバウンド意識が強く、それが数字にも現れていたと思っています。ディフェンスはゲーム4よりは良くなかったのですが、全体を通しては強度を保てたのでそこも勝因だと思います」と、勝因について言及。「自分個人としては、デンソーのディフェンスローテーションが早く、なかなか3ポイントシュートを打つチャンスがなかったんですが、その中でも自分ができることをゲームを通してできたかなと。それでも今日に限らずイージーシュートやターンオーバーの部分など修正点はたくさんありました」と、以前所属していたENEOSサンフラワーズで幾度も修羅場をかいくぐってきたベテランは自身の反省点をピックアップし、客観的に試合を振り返った。

 雌雄を決するゲーム5は、第1クォーターこそ2点差で終わったが、第2クォーターにデンソーのチーム得点を9得点に抑えた富士通が完全に主導権を握った。後半に互いに攻防のペースが上がったが、第4クォーターを10得点に抑えたディフェンスと、チームリバウンドで49ー28と21本の差をつけたことが最終戦の勝利につながったと、指揮官とチームリーダーは笑顔で試合を総括した。

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