2025.07.15
7月13日、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング21位)が、韓国で行われた国際強化試合で韓国代表(同53位)に69-84で敗戦。トム・ホーバスヘッドコーチは試合後の会見で「残念な結果だった」と振り返った。
試合の立ち上がりから追いかける展開となった日本。韓国の圧力に押され主導権を奪えないまま前半が終わり、ハーフタイム明けの第3クォーターに突き放された。26点差をつけられた第4クォーターにジェイコブス晶が14得点と当たって盛り返したものの、大量点差を覆すには至らず。77-91で敗れたGAME1に続き2連敗を喫して韓国遠征を終えることになった。
この日の日本は3ポイント成功率25.0パーセント(10/40本)に終わり、ターンオーバーも相手より3本多い12本を記録。ホーバスHCは「もっと強くプレーできると思っていた。試合の入りはよかったが、オープンのシュートをミスした」とコメントし、第1クォーターに中村太地と西田優大がファウルトラブルに陥ってしまったことにも言及。「第4クォーターのような展開が、我々が最初からやりたかったバスケットだ。そこまで持っていけなかったのは我々の責任でもあり、韓国の守備がよかったからでもある」と、好対照な試合運びを見せた相手を称えた。
さらに、両チームの成熟度に大きな差があることを認め、「韓国は以前より強くなっていると思う。全員が得点できて、ボールがよく動いている。現代バスケットでは理想的な形だ。FIBAランキングでは測れない。実際に試合をすれば、強いチームであることがわかる。今回の2試合で韓国が上だった」と振り返った。
ただ、ホーバスHC自ら積極的なプレーが光ったジャン・ローレンス・ハーパージュニアの名前を上げて評価し、3ポイント1本の成功にとどまった山﨑一渉のポテンシャルにも言及。若手選手のさらなる台頭にも期待を寄せ、「これもプロセスの一部だ。今後に向けて成長していきたい。アジアカップを楽しみにしている」と、1カ月後に迫る“本番”を見据えた。
また、会見では『FIBAアジアカップ2025』メンバー候補に名を連ねていながら、今回の遠征に不在だった選手に関する質問にも回答。NBAサマーリーグに出場している馬場雄大、富永啓生、河村勇輝については、「彼らがNBAサマーリーグでどう評価されるか次第。もしシカゴ(・ブルズ)が河村に残ってほしいと言えば残ることになる。3人ともアジアカップに出たいという気持ちはある」と説明。富樫勇樹(千葉ジェッツ)については「出たいと言っている。日本に戻ったら話し合う予定」と話した。
一方で“代表引退”を示唆しながらも名簿に名を連ねた比江島慎(宇都宮ブレックス)については、「Bリーグ優勝後、アジア選手権(バスケットボール・チャンピオンズリーグ・アジア)にも出場したので、1カ月ほど追加でプレーしていた。出場しない」と明言した。
「波があるかもしれないけど、みんな我慢して熱い応援してください」とは、韓国遠征前に行われた6日・オランダ戦後のホーバスHCの言葉。新たな試みや新戦力を発掘している最中でもある日本は、今後どのように歩みを進めていくのか。LaLa arena TOKYO-BAYで行われる19日と20日のデンマーク代表(同59位)戦が、公式に発表されているアジアカップ前最後の強化試合だ。
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