2019.01.08

【インタビュー】天皇杯・皇后杯決勝ラウンド直前! 小野龍猛&吉田亜沙美の両キャプテンが語る連覇への思い

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第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンドが、いよいよ1月10日に開幕。日本バスケ界における新年の風物詩ともいえる同大会で3連覇を目指す千葉ジェッツ川崎ブレイブサンダースと、皇后杯5連覇中のJX-ENEOSサンフラワーズはシャンソン化粧品 シャンソンVマジックと初戦で激突する。今回、ディフェンディングチャンピオンとして臨む両軍のキャプテン・小野龍猛吉田亜沙美にショートインタビューを実施。連覇に懸ける思いやトーナメントを勝ち抜く難しさなどについて語ってもらった。(2018年12月5日取材)

インタビュー=小沼克年

――ファイナルラウンドの組み合わせが決まりました。まずは率直な感想をお願いします。
吉田 すごくいい組み合わせになったんじゃないかなと思います。ファンの皆さんにも楽しんでもらえると思っていますし、私自身も楽しみな対戦カードになったのでワクワクしています。

小野 (今季のBリーグ)開幕戦のリベンジができるなというのが第一印象ですね。しっかりといい準備をして、どこが相手だろうと千葉らしいプレーができればと思っています。

――千葉としても2連覇した経験が活きてくると思います。
小野 活きてくるとは思うんですけど、やはりトーナメントなので独特の雰囲気があります。一発勝負の怖さもわかっているので2連覇したチームではなく、もう一度チャレンジャーとして臨みたいと思っています。

昨年連覇を達成した千葉ジェッツは、チャレンジャーとして臨む [写真]=山口剛生

――JX-ENEOSとしては6連覇が懸かっています。
吉田 チームの目標がシーズン2冠なので、1つ目の皇后杯がとても重要になります。これを獲るか獲らないかでリーグ戦の流れも変わってくると思いますし、本当に1試合1試合全力で臨むということはチームにも伝えています。危機感を持って、どこが相手であろうと油断することなくJXのバスケットをしよう、というのも毎年のように言っていますので、それができるかどうかが重要な点になってくるかなと思います。

――吉田選手は今シーズン、控えに回っています。現状、ご自身の役割に変化はありますか?
吉田 悪くなった流れを変える。先発で出る藤岡(麻菜美)の調子が悪くなった時に私が出て、もう一回流れつかんで藤岡にもう一度戻すというのが今の私の役割です。ベンチから出る難しさはわかっていましたけど、出ている時間でいかに自分のパフォーマンスを発揮して、チームを引っ張れるかというのが今の課題かなと思っています。

今季は控えから流れを変える役割を担う [写真]=山口剛生

――お2人は一発勝負のトーナメントに臨むにあたって何が重要だと思っていますか?
小野 やはり出だしの入り方だと思います。リーグ戦は基本2試合やりますが、トーナメントだと第1クォーターから自分たちのバスケットを出さないと相手に流れを持っていかれちゃうので。そこを相手に渡さずに自分たちのペースに持っていければ、いい形で試合を進められると思っています。

吉田 自分たちのバスケットを40分間やり続けることが大事になってくると思います。相手が何をしてくるかがわからないですし、リーグと違ってアジャストしても新しいオフェンスやディフェンスを仕掛けてくるチームもあります。なので、私自身もそうですけど、選手たちにはそういうことも理解した上でプレーしてほしいなと思っています。

――他の対戦カードで気になるところありますか?
小野 自分たちの山の(アルバルク)東京と(シーホース)三河もいい組み合わせだなと。決勝であたるとしたら、栃木(ブレックス)がいいですね。やはりライバルだと思っていますし、栃木ブースターの盛りあがりもすごいですから栃木とやりたいですね。

吉田 私はどの組み合わせも面白いと思っていて、本当にどっちが勝ちあがってくるかわからないです。JXもシャンソンとまだリーグ戦で試合をしていないので、その怖さもあります。全チームが気になるというか、どのカードも見所なんじゃないかなと思います。

――昨年も試合会場となった「さいたまスーパーアリーナ」の印象はいかがですか?
吉田 女子は大きなアリーナで試合をやることがほとんどないですし、男子と同じ会場で試合をするのはこの大会くらいです。試合当日はお客さんもたくさん入りますし、ああいう環境でバスケットができることは本当に幸せなだなと思っています。

小野 やっぱり大きいところでやる分、自分たちのモチベーションも上がります。日本のバスケットが毎試合ああいう場所で、たくさんのお客さんがいる中で行われることが自分たちの夢でもありますし、あの場所でできること自体が光栄なことです。(昨年は)それをしっかりと1試合1試合かみ締めて戦った印象はあります。なかなかあんな大きな場所でできないですし、Bリーグファイナルの横浜アリーナとは違った感覚がありましたね。

――吉田選手は定期的に髪型、髪色を変えるのが印象的でもあります。現時点で皇后杯での髪型は決まっていますか?
小野 ドレッドです。

吉田 じゃあドレッドにします(笑)。まだ何も決まってないですけど、チェンジはしようと思っています。

――小野選手はいかがですか?
小野 僕はこのままですね。それか黒。

――わかりました。それでは、最後にファンの方々へメッセージをお願いします。
小野 もちろん3連覇を目指しますが、チャレンジャーとして戦って、素晴らしいバスケで優勝できればいいと思っています。ぜひ、さいたまスーパーアリーナまでお越しいただいて、自分たちを応援してください。

吉田 6連覇が懸かっていますけど、1試合1試合勝ち抜いていった結果が優勝という形になればいいと思っています。40分間、JXのバスケットである走るバスケットを徹底して、ファンの方に感動や勇気を与えられるよう、選手全員が全力で戦いますので応援よろしくお願いします。

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