2023.03.14
3月12日、「第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝戦が行われ、琉球ゴールデンキングスが千葉ジェッツと有明コロシアムで対戦した。bjリーグ時代から縁のある会場での試合は、千葉Jに終始リードされる展開に。後半には、一時4点差まで詰め寄った琉球だったが、最後まで逆転はかなわずタイムアップ。76-87で惜しくも栄冠に手は届かなかった。
試合後、指揮を執った桶谷大ヘッドコーチは「今の段階で自分たちが日本一になる力がなかった」と率直にコメント。しかし、「ただ、ここに来たチームは2つしかないですし、天皇杯決勝で負けたという経験をしたチームは自分たちしかないので、それを生かすか殺すかは自分たち次第」とも話し、リーグ後半戦に向けた糧にすることも口にした。
また、試合展開を振り返って、指揮官は「日本人選手、ガード陣は頑張ってくれていた」としながらも「最初のところで気持ちよくヴィック・ロー選手に気持ちよくやらせてしまった」と序盤の流れを反省。「相手のオフェンスの強さは自分たちも理解できていて、そこの中でプライオリティとして何を抑えないといけないか」を考えたものの、悔しい結果になってしまった。
加えて、3ポイントシュートにも言及。千葉Jはチームで15本を沈めたのに対し、琉球は9本と1ケタにとどまった。これについて桶谷HCは「オフェンスに関してはそこからエクストラパスが出ていいシュートが打てていた」とコメント。「3ポイントシュートが入らなかったですけど、ワイドオープンショットは打てていたので、悪くなかったと思います」と、根本的な方針に誤りはなかったことを強調した。
最後に、有明コロシアムでの試合について問われると、「最初にコートに入った時に懐かしいなと思いましたし、ここでバスケットができるというのは本当に幸せだなと思いました」と話した桶谷HC。bjリーグ時代に覇権を争った地について「有明に戻って来れて、優勝はできなかったですけど、本当によかったなと思います」と感じていたという。
bjリーグ時代から日本を代表するチームのひとつである琉球。桶谷HCは、「これから僕たちがバスケットをやる中で、今日の試合だけじゃなくて、日本のみなさん、そしてキングスファンにとって自分たちの存在意義を示せるような、そんな戦いをしていきたいと思いました」と話し、インタビューを締めくくった。
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