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「第88回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンドが12月15日~19日の期間で、国立代々木競技場第二体育館にて開催される。
11月27、28日の2次ラウンドを経てファイナルラウンドへと勝ち上がったのは、前回覇者のENEOSサンフラワーズをはじめ、トヨタ自動車アンテロープス、デンソーアイリス、富士通レッドウェーブ、三菱電機コアラーズ、トヨタ紡織サンシャインラビッツ、日立ハイテククーガーズ、シャンソン化粧品シャンソンVマジックの8チーム。すべてWリーグに属するチームとなった。
9連覇が懸かるENEOSは、前回大会では準々決勝で渡嘉敷来夢が膝を負傷し戦線離脱したものの、岡本彩也花や宮崎早織らの活躍で優勝を手にした。今シーズンは、その時の優勝の立役者であった宮澤夕貴、中村優花(ともに富士通)が移籍でチームを離れたが、193センチの渡嘉敷、さらには190センチの梅沢カディシャ樹奈がケガから復帰。日本代表のシューターでもある林咲希も安定感あるプレーを見せており、前人未到の偉業に挑む。
前回大会で接戦の末に準優勝となったトヨタ自動車は、長岡萌映子、馬瓜エブリン、三好南穂の東京オリンピック銀メダリストを中心に、同じく東京オリンピックの3x3女子日本代表を務めた馬瓜ステファニー、山本麻衣らも健在。さらに川井麻衣など移籍選手の加入もあり、選手層では群を抜く。
また、10月から始まったWリーグの前半戦で無敗をキープしているのがデンソーと富士通(11月21日時点)だ。デンソーは日本代表のキャプテンを務めた髙田真希やオリンピック後に行われた「FIBA女子アジアカップ2021」で日本を優勝に導き大会MVPに輝いた赤穂ひまわりが圧倒的な存在感を放つ。一方の富士通も東京オリンピックで大活躍だった司令塔の町田を起点に、オリンピックの3x3女子日本代表で点取り屋の篠崎澪、オリンピック銀メダル獲得に一役買った宮澤夕貴らが力を発揮している。
他にもオリンピック代表の東藤なな子擁するトヨタ紡織や3x3のオリンピック代表である西岡里紗が属する三菱電機、元日本代表の藤岡麻菜美が現役復帰し、WリーグではENEOSに黒星をつけたシャンソン化粧品や谷村里佳と北村悠貴の2本柱がけん引し、前回大会では初のベスト4となった日立ハイテクなど、目が離せないチームは多い。
皇后杯はトーナメント方式の一発勝負。5人制と3人制の東京オリンピックメンバーたちが一堂に会して覇権を争う同大会は、激しい戦いが予想される。結果の行方とともに世界トップレベルのプレーは必見だ。