2019.02.06
新加入のブランドン・コストナーが自身のホームデビュー戦で強烈なインパクトを残した。
今シーズンの横浜ビー・コルセアーズは開幕前に獲得した3名の外国籍選手を、いずれもシーズン中に双方合意の上で契約解除している。そんな中、2018年12月26日に今季6人目となる新外国籍選手として加入が発表されたのが206センチ107キロのコストナーだ。アメリカ出身でこれまでNBAのGリーグやプエルトリコ、中国などのチームを渡り歩いてきたサウスポーはインサイドが主戦場だが、外からのドライブや3ポイントでも得点できるスコアラー。トーマス・ウィスマンヘッドコーチも「得点の取れる選手として獲得した。本当に素晴らしい選手ですし、日本で彼を守れる選手はそれほどいない」と期待を寄せている。同選手は第16節の新潟アルビレックスBB戦ですぐさま先発を担うと、計24得点を記録。敵地で勝利を収めた大晦日の琉球ゴールデンキングス戦では20得点を挙げてチームを勝利へ導いた。
2019年の初陣となったB1リーグ第18節。横浜は名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの45分間に及ぶ接戦に敗れたものの、コストナーは第1クォーターから内外問わず積極的にゴールへアタック。前半だけで23得点を記録すると、試合をとおしてチームトップの39得点の活躍を見せた。試合後、相手指揮官の梶山信吾HCはコストナーを「オフェンスマシーン」と評し、「スカウティングはしていましたが、ターンした後の動きに独特のうまさを感じました。(相手には)川村卓也もいるので乗せてしまうと怖いチームだなと改めて思いました」と警戒を強めた。
オフェンス面では持ち前の得点能力を発揮しているコストナーだが、ディフェンスでは「まだ日本のジャッジを学んでいる最中なので、完璧にアジャストできていない」と口にする。この試合では第3クォーター残り3分10秒に4つ目のファウルを取られてベンチへ下がると、勝負どころの第4クォーター中盤にも反則を犯し延長戦はコートに立てなかった。
「自分がコートに立っていれば勝てたかもしれないが、今後も毎試合学ぶ機会だと思っている。明日は絶対に退場しないしないように気をつけたい」
横浜国際プールでの初陣はあと一歩のところで勝利を逃したが、コストナーがコートを去った第4クォーター残り4分15秒には、会場から惜しみない拍手が送られた。「ファンのみんなが温かいサポートしてくれて、本当にバスケットボールが好きな方々なんだなと。プレーしやすいホームでした」。チームに合流してまだ2週間足らずという状況の中、すでに4試合をこなしている31歳のコストナー。周りとの連携についても「選手たちが何をしたいのかもわかってきましたし、これからどんどん良くなると思う」とポジティブに捉える。
平均得点がB1で3番目に低い71.7点、現在7勝23敗で中地区最下位というチーム事情からも、コストナーの活躍は横浜がリーグ後半戦の巻き返しを図る上で必要不可欠となるだろう。
文=小沼克年
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