西の強豪に挑む昇格組・広島…新風吹き込むルーキーたちの活躍に期待

大橋裕之

フリーライター

大阪エヴェッサ

2020.10.03 15:05 T.O.
試合終了
おおきにアリーナ舞洲

広島ドラゴンフライズ

■大阪エヴェッサ vs 広島ドラゴンフライズ（@おおきにアリーナ舞洲）
第1戦：10月3日15時5分　第2戦：10月4日15時5分

　リーグに新たな風を送りこむルーキーたちがそろって登場。走るバスケを進化させる大阪エヴェッサに、B1で初陣を迎える昇格組の広島ドラゴンフライズが挑む。

　大阪は昨シーズン、一時は西地区1位を走った。天日謙作ヘッドコーチの下、リバウンドから迫力のある速攻が想起されるように走るバスケを展開。今シーズンはそれを進化させるべく、フレッシュでサイズと走力のある選手たちを獲得。スモールフォワードの駒水大雅ジャック（200センチ）とエリエット・ドンリー（198センチ）、角野亮伍（192センチ）の3人は、プロ1年目ながらポテンシャルが高い。司令塔･伊藤達哉ら主力たちは変わらないだけに、彼らが躍動できれば、病気療養中の指揮官に吉報を届けることができる。

　対する広島はB2で圧倒的だった攻撃力（平均87.8点）をトップカテゴリーで発揮できるか。参考記録ながらプレシーズンゲームでは滋賀を相手に97－73で快勝した。トーマス・ケネディの23得点を筆頭に、B1経験者でペイントを支配するグレゴリー・エチェニケが15得点、そしてルーキーのアイザイア・マーフィーも15得点をマークした。196センチのシューティングガードはBASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASEでも内外角からスコアできる実力の片りんを見せているだけに、強度の高い公式戦でも本来のパフォーマンスを発揮できるか、注目される。

　とは言え、今節はルーキーたちのプロデビュー戦である。年々、競技レベルが上昇するBリーグとあって、洗礼を浴びる局面もあるだろう。そこで大阪のブラウンや、広島の田渡凌といったポジションの近い先輩たちが、若き力をコート上やベンチでサポートすることも勝利へのカギを握っている。

文=大橋裕之

■ロスター
・大阪（ヘッドコーチ：天日謙作）
アンドリュー・ランダル
 伊藤達哉
 エリエット・ドンリー
 土屋アリスター時生
 角野亮伍
 駒水大雅ジャック
 中村浩陸
 橋本拓哉
 合田怜
 アイラ・ブラウン
 ギャレット・スタツ
 ジョシュ・ハレルソン