2020.11.10

チーム力が向上しつつある三遠ネオフェニックス、11月唯一のホームゲームをモノにしたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックス vs 大阪エヴェッサ(@豊橋市総合体育館)
11月11日 19時05分

 前々節に京都ハンナリーズを破って今季初勝利を挙げた三遠ネオフェニックスが、前節の島根スサノオマジック戦も1戦目に勝利。競った展開で進む中、第4クォーターは一時10点リードを奪いながらも残り19秒で逆転を許して不穏なムードが漂ったが、川嶋勇人がファウルを上手く誘って得たフリースロー2本をしっかり決めきった。サーディ・ラべナはダンクも披露し、13得点のデビュー。敗れた2戦目も15点差がついた第4クォーター残り約6分から、残り21秒時点で4点差まで詰めてみせるなど、チームは着実に向上している。

 逆に大阪エヴェッサは前々節にシーホース三河を撃破した勢いを生かせず、秋田ノーザンハピネッツに連敗。1戦目は23個ものターンオーバーが致命傷となり、2戦目は第4クォーター残り9分28秒から守っていたリードを残り27秒に逆転された。1試合平均本数でリーグトップを誇るディフェンスリバウンドも、秋田の突出したオフェンスリバウンドを防ぐことはできなかった。

 京都と勝率で並び、対戦成績で上回って西地区最下位を脱した三遠は、大阪にも星1つの差に迫るチャンス。11月唯一のホームゲームということもあり、是が非でも勝っておきたいところだ。頼もしいのは、川嶋が絶好調であること。現在5試合連続2ケタ得点で、前節は1戦目が4スティール、2戦目が7スティール。1試合平均2.9スティールはランキングトップと、攻守両面で存在感抜群の川嶋の働きが今節も欠かせない。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三遠(ヘッドコーチ:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
山本柊輔
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
ネナド・ミリェノヴィッチ
山本浩太
岡田慎吾
西川貴之
鈴木達也
カイル・ハント
ステヴァン・イェロヴァツ

・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
伊藤達哉
エリエット・ドンリー
土屋アリスター時生
角野亮伍
駒水大雅ジャック
中村浩陸
橋本拓哉
合田怜
ディージェイ・ニュービル
アイラ・ブラウン
ギャレット・スタツ
ジョシュ・ハレルソン

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