2021.09.30
5月23日に「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」のセミファイナル第2戦が行われ、琉球ゴールデンキングスが千葉ジェッツに勝利を収めた。
第1戦に敗れて後がない琉球だったが、第4クォーター残り6分の時点では8点のビハインドを背負っていた。さらに、インサイドの要のジャック・クーリーをファウルアウトで失う苦しい展開の中、岸本隆一とキム・ティリの3ポイントシュートでなんとか逆転に成功する。
残り1分を切って千葉に再びリードを奪われるが、ドウェイン・エバンスのバスケットカウントで抜け出すと、最後は田代直希のスティールからの速攻レイアップで突き放し、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
試合後の記者会見に応じたエバンスは「全員が第1戦よりもワンモアステップ頑張りました。特にリバウンドのところをキーにして、ボックスアウトを頑張りました。そういうところで千葉さんを不快にさせて、悪いシュートを打たせ、リバウンドを抑え、そこからオフェンスにつながったと思います」と勝因を語った。
エバンスは自身のプレーについて「ディフェンスではエキサイトした感情と一緒に、ハードなディフェンスを体現できたと思います。オフェンスでは平常心を持って、一歩引いて、コート全体を見ながらプレーすることを意識しました。何本かフリースローを外してしまいましたが、いい心の状態でプレーできました」と振り返った。
残り4分19秒、4点ビハインドの状況でクーリーが退場となった場面については「このチームにはステップアップできる選手が揃っています。最後はティリや岸本がステップアップしてくれた。それ以外の選手もステップアップできる準備ができているので、クーリー選手がいないのはもちろん苦しかったけど、そこに不安はなかったです」と話し、エバンスはチームメートへの信頼を示した。
クラッチタイムでのメンタリティについて聞かれたエバンスは「その時に何をしなければいけないのかしか考えていなかったです。そこでシュートを決めきることだけを考えていました」とコメント。勝利を手繰り寄せたバスケットカウントは、勝負所でのより一層高い集中力によって決め切ることができたようだ。
第3戦は勝っても負けても、今シーズン沖縄でプレーする最後の試合となる。この大一番について、エバンスは以下のように意気込みを語った。
「明日は本当に大きなゲームだと思います。このチャンスを自分たちで掴み取りました。クラブと沖縄の皆さんに恩返しがしたい。ファイナルまで連れていけることを目指して、さらに気を引き締めて戦っていきたいと思います」
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