2022.05.25
5月16日、松江市総合体育館で「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22」のクォーターファイナル、島根スサノオマジックvsアルバルク東京の第3戦が行われた。
第1戦は80-63で島根、第2戦は57-91でA東京が勝利したため、勝負の行方は第3戦へと持ち込まれた。ニック・ケイのジャンプショットで幕を開けたこの試合は、安藤誓哉が立て続けに3ポイントシュートを2本決めるなどして島根が開始5分の段階で15-2と大量リードを奪う。
だが。その後はA東京の反撃を許して20-18で第1クォーターが終了。続く第2クォーターではA東京が攻勢を強めて一時逆転されるが、終盤にケイの連続得点で島根が再びリードを奪い、41-37で試合を折り返した。
後半も立ち上がりは一進一退の攻防。互いに得点を積み重ねる展開が続いたが、第3クォーターの終了間際にリード・トラビスが3連続で3ポイントシュートを成功させると、最終クォーターでも勢いは止まらず一気に点差を広げる。結局80-62で島根が第3戦をモノにし、セミファイナルへと駒を進めた。
島根は試合終了後、ホームページで指揮官や選手のコメントを発表。チームを勝利へ導いたポール・ヘナレヘッドコーチは、「第3クォーターの終わりに大きなリードを作れて、その勢いのまま第4クォーターは最後まで走り切れました」と勝因を語り、「何よりも選手がハードワークやチームとして戦うことなどで結果を残してくれたことを誇りに思います」と褒め称えた。
また、第3クォーター終盤の爆発でリードを広げるきっかけを作ったトラビスは、「第3クォーターの前にファウルトラブルで長い間ベンチに座っていないといけなくて、そんな中でもやもやしているところがあって、このままシーズンを終えるのは嫌だなという思いがあった」と心境を吐露し、「チームメートからはチャンスがあったらパスをするから準備をしておくようにと声をかけられ、チャンスが来た時にしっかり決めるだけだと思っていた。チームメートのおかげで決めることができたと思っています」と感謝の意を述べた。
チーム史上初のチャンピオンシップで強豪・A東京を破り、セミファイナル進出を果たした島根。次なる相手は西地区を制した琉球ゴールデンキングスだが、この大舞台でどのようなパフォーマンスを披露してくれるのだろうか。今後の戦いに大きな期待が集まる。
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