2022.08.03

【対談】前田悟×納見悠仁 “躍動誓う若手コンビ” 川崎ブレイブサンダースで3度目の共闘

世代別日本代表、青山学院大学でもともにプレーした2人が川崎ブレイブサンダースでチームメートに [写真]=須田康暉
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川崎ブレイブサンダースBリーグ7シーズン目に向けて、マイケル・ヤングジュニア納見悠仁の新戦力2人を獲得した。Bリーグ初挑戦のヤングジュニアに対し、納見は明成高校時代に全国制覇を経験し、名門青山学院大学を経て2019−20シーズンにプロキャリアをスタートさせた182センチのビッグガード。昨シーズンから川崎に在籍する前田悟は1歳年上だが、U16日本代表、U17日本代表でともにプレーし、大学でも共闘した間柄だ。今回は若手コンビの対談が実現。お互いの印象や今シーズンに向けて話を聞いた。

インタビュー=酒井伸
写真=須田康暉

ー納見選手は川崎加入に際し、前田選手に相談などはしましたか?
納見 いろいろな話を聞いていました。いくつかの選択肢があった中、今後も含めて様々なことを考えて、移籍を決断しました。U16日本代表、U17日本代表、青学で一緒にプレーしてきて、プロの舞台でもチームメートになれたのはすごくうれしい。当時と比べてお互いがよりレベルアップしていると思うので、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。フレッシュな若手としていい影響をチームに与えると同時に、お互いに結果を残していく。「川崎はあの若手2人が躍動している」と言ってもらえるようなプレーを見せていきたいです。
前田 U16、U17、大学3年間で計5年なので、一緒にプレーするのは6年目になるわけです。大学3年間では(関東大学)新人戦で一度優勝したぐらいで、日本一を獲ることができなかったので、川崎で一緒にタイトルを獲得したい。彼の性格やプレースタイルはほかの選手たちよりわかっています。川崎にいい影響を与え、チームの層をより厚くできたら、面白くなるのかなと。すごくワクワクしていますよ。

ーそれぞれの性格を分析すると?
前田 性格は天然で、のほほんとしています。あと、僕のことを先輩だと思っていないはずです(笑)。
納見 性格はそのとおりです。気楽に接しているだけですよ。
前田 知り合ってから長いんで。上下関係はそこまで気にせず、フラットに、言いたいことを言い合える関係がいいんじゃないですかね。
納見 こう思ってくれているので、すごく接しやすいです。あと、バスケットボールに対する真面目さはすごくありますね。これは一緒に練習していて大事な部分ですし、もっと頑張ろうと思えることで、お互いのレベルアップにつながると思います。前田選手はたまにドジなことをしています(笑)。トレーニング中に急に転びそうになったり、忘れ物をしたり。
前田 しょうがないです(笑)。

在籍2シーズン目を迎える前田 [写真]=須田康暉

ープレースタイルについてはいかがですか?
前田 シュートがキレイで、ピック&ロールからのシュートが上手。ポイントガードとして川崎のスタイルにフィットすると思うので、試合に出たら積極的に3ポイントシュートを狙ってほしいです。また、クリエイトする能力もあるので、僕がそれに合わせられればと思います。
納見 キャッチ&シュートがうまいと感じています。川崎にはいろいろなオプションがありますけど、彼が持ち味を発揮できるように活かしていきたいです。もっとリズム良くシュートを打てて、もっと得点を取ってくれるのかなと。サイズも武器の一つだと思います。

ー前田選手が加入1年目で苦労したことは?
前田 長く一緒にプレーしているメンバーが主体で、完成されたバスケットというか、ある程度の軸が決まっていて。そこに飛び込むのは、簡単なことではありませんでした。加入直後は(藤井)祐眞さんや(篠山)竜青さんとたくさんコミュニケーションを取ることを意識しました。昨シーズンは個人として悔しい1年で、チームにあまり貢献できなかった。今シーズンはコーチ陣、外国籍選手とも積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。チームに貢献したいし、優勝したい。チームにいいスパイスを加え、自分の持ち味を出せるように取り組んでいきたいです。ポイントガードはバスケットを一番理解しなければいけないポジションなので、彼も同じようにいろいろな選手とコミュニケーションを取ることが大事です。それはコート内でも、コート外でも。あと、川崎はディフェンスをできなければ試合に出られません。そこにアジャストできれば、プレータイムをつかめると思います。
納見 昨シーズンまで在籍した新潟は比較的若手が多かったので、溶け込みやすいと感じていました。先ほど言ってもらったように、完成されたチームに入るのはすごく難しいことなのかなと。ただ、そこは自分に課された試練だと思うので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。馴染むことができれば、自分の良さをより発揮できると思います。

地元クラブへ加わった納見 [写真]=須田康暉

ー最後に今シーズンの意気込み、ファン・ブースターへのメッセージをお願いします。
前田 昨シーズンはチームとしても、個人としても悔しい1年でした。今シーズンは、天皇杯3連覇はもちろん、チームとしても重点を置いているリーグ優勝を達成したい。そのためにオフシーズンもトレーニングに励んできました。昨シーズン以上にレベルアップした姿を見せられるようにしたいです。負けた悔しさを絶対に忘れず、タイトルを獲れるようにチーム一丸となって頑張っていきます。サンダースファミリーの皆さんがワクワクするゲームを毎試合届けられるように精一杯頑張るので、今シーズンも応援よろしくお願いします。
納見 加入1年目からタイトル獲得に貢献したいです。その中でも自分の良さを出して、皆さんに自分のことを知ってもらえればと思います。自分ができる最大の努力をして、一番いい状態で今シーズンの開幕を迎えられるようにしたいです。これまでアウェーチームとして(川崎市)とどろきアリーナに来ていましたけど、ブレイブレッドチームに染まったあの会場でプレーできるのはすごく心強いです。とどろきアリーナで皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。今シーズンの応援よろしくお願いします。

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