2022.09.21
8月27日に川崎市とどろきアリーナにてプレシーズンゲームが行われ、川崎ブレイブサンダースが福島ファイヤーボンズと対戦した。
ニック・ファジーカスを欠く中、藤井祐眞、前田悟、熊谷尚也、ジョーダン・ヒースに加え、新戦力のマイケル・ヤングジュニアが先発出場。第1クォーターから順調にリードを奪うと、出場した全選手が得点を挙げ、106-69の大勝でシーズンの初陣を飾った。
22日から本格的なチーム練習を始め、2部練習を実施することもあったという。佐藤賢次ヘッドコーチは「まずこのプレシーズンマッチのために福島から来てくれた福島ファイヤーボンズの皆さんに感謝したいと思います」と話し始め、「今週、やってきたことを表現するのが今日の目標で、そこはしっかりとできたと思います。ここからさらに積み上げて、強いチームにしていきたいです」と試合を振り返った。
川崎は今シーズンを迎えるにあたって、納見悠仁とヤングジュニアを新たに獲得。大きなメンバー入れ替えがなく、新シーズンをスタートさせた。「基本的には同じスタイル」を継続していくというが、「新加入選手の強みを活かすオフェンスを作っていきたいと思っています」。パブロ・アギラール(長崎ヴェルカ)に代わる形で加入したヤングジュニアを起点にしたオフェンスがその一つだろう。
「(ヤングジュニアは)ボールを持ってプッシュでき、バックコートからそのままアタックしていく力がある。それを最大の強みとして、チームとしてどのように組み立てていくかが昨シーズンと違うところ。オフェンスではまずそれを育てていかなければいけません」(佐藤HC)
デビューを果たしたヤングジュニアは、22分38秒の出場で15得点3リバウンド2スティールをマーク。さらに、指揮官が語った「ボールプッシュからのアタック」で味方を活かし、マット・ジャニングと並ぶチーム最多タイの5アシストを挙げた。
「全員が3ポイントシュートを打てるチーム。自分の武器でもあるドライブで相手チームのディフェンスを収縮させることが重要になってくると思います。パスも得意なので、ドライブで相手ディフェンスを収縮させたあと、チームメートを信じてパスを出すことで、3ポイントシュートを決める流れができたら、このチームの強みになると思います」(ヤングジュニア)
一方の納見は3得点4リバウンド2アシストに終わり、「パス重視のオフェンスになってミスにつながってしまったり、シュートを打てるところで打たなかったりと、もっと積極的に攻めるチャンスがあったと反省しています」とコメント。「開幕までの期間で練習を重ねてコミュニケーションを取っていけば、パスを通せたり、いいシュートセレクションができるようになってくると思っています」と前を向いた。
チーム全体で30本のアシストを記録。3ポイントは35本中16本を沈め、リーグ屈指のオフェンス力を見せつけた。新シーズン開幕まで約1カ月。実力ある新戦力を加えた川崎が、悲願のBリーグ初制覇に向けて動き出した。
■試合結果
川崎ブレイブサンダース 106-69 福島ファイヤーボンズ
川崎|26|21|29|30|=106
福島|13|12|28|16|=69
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