【広島vsSR渋谷】どちらにとっても落とせないゲーム…SR渋谷は戦列復帰の石井講祐がキーマン

■広島ドラゴンフライズvsサンロッカーズ渋谷（＠エフピコアリーナふくやま）
GAME1：2月4日14時　GAME2：2月5日14時

　前々節の連敗で西地区首位の座を明け渡した広島ドラゴンフライズは、前節の宇都宮ブレックス戦でGAME1を取ったものの、GAME2は黒星。勝率でも島根スサノオマジックに先行を許すこととなった。GAME1は前半に得た13点リードを後半に詰め寄られながらも逃げきったが、GAME2は追う展開。終盤に4点差に迫る場面もあったものの、最後は突き放され、2戦ともに前半の出来が勝敗を決した形となった。2023年に入って6連勝から、その後一転して1勝3敗。“西地区4強”の競り合いが続くなか、他地区との落とせない戦いが続く。

　苦しい戦いが続いているサンロッカーズ渋谷は、大阪エヴェッサに連敗。相手の得点源を止めることができず、GAME1は94失点。GAME2はライアン・ケリーが今シーズン2番目に多い30得点と奮起したが、第1クォーターに9得点しか奪えなかったのが響き、第4クォーターに猛追するも最後まで追いつくことができなかった。1月は2勝6敗に終わり、“借金”は「6」まで増えた。中断期間前の今節と次節で3勝を挙げ、“借金”を減らしておきたいところだ。

　ただし、前節のSR渋谷には石井講祐の復帰という朗報もあった。約1カ月ぶりの出場となったが、GAME1で7得点2スティールと石井らしいプレーを垣間見ることはできた。3ポイントシュートはもとより、オフェンス力の高い広島に対してはそのディフェンスも不可欠。攻守にわたる活躍が見られるかどうかという点は、今後のチームの行方をも占う。

文＝吉川哲彦

■ロスター
・広島（HC：カイル・ミリング）
寺嶋良
 朝山正悟
 辻直人
 アイザイア・マーフィー
 船生誠也
 ケリー・ブラックシアー・ジュニア
 上澤俊喜
 中村拓人
 ドウェイン・エバンス
 佐土原遼
 ニック・メイヨ
 三谷桂司朗 ※特別指定