B1滋賀がフランス代表PFヌアと契約解除「家庭の事情で来日困難」…新たに元川崎のウィンブッシュ獲得

　7月21日、B1滋賀レイクスは6月23日に契約締結を発表していたフランス代表経験を持つアミン・ヌアとの契約を解除し、新たにトーマス・ウィンブッシュと2025－26シーズンの選手契約を締結したことを発表した。

　フランス出身の28歳で世代別代表やワールドカップ予選、ユーロバスケット予選への出場経験も持つヌアは、202センチ97キロのパワーフォワード。6月時点ではインドネシアリーグでプレーしており、8月のシーズン終了後に滋賀へ加入する予定となっていた。

　しかし、発表によると「契約締結後に家庭の事情で来日が困難であるとの申し出」があり、クラブは解決には時間がかかるとの判断に至り、「ヌア選手に対する違約金を含む条件付きでの契約解除」が成立したという。なお、ヌアは一度契約締結に至っているため、22日15時にB.LEAGUE自由交渉選手リストに掲載される。

　新たに加入が発表されたウィンブッシュは、アメリカ出身の31歳で201センチ92キロの体格を誇るスモールフォワード兼パワーフォワード。2017年にGリーグでキャリアを始めると、ドイツ、トルコ、フランス、ロシア、イタリアのチームを渡り歩き、2023－24シーズンに川崎ブレイブサンダースにてレギュラーシーズン全60試合に出場し、1試合平均13.3得点3.9リバウンド1.3アシストを記録した。昨シーズンはサウジアラビアやレバノンでプレーしていた。

　今回の発表に際し、ウィンブッシュと滋賀の眞庭城聖ゼネラルマネージャーは以下のようにコメントしている。

■トーマス・ウィンブッシュ
「チームとコーチに会えるのが待ちきれません。また日本に来られることになり本当にうれしいです。 前回（2023-24シーズン）家族と日本に来た時も最高でしたが、新しいチームと一緒にまた素晴らしい時間を過ごせる確信があります!」

■眞庭城聖GM
「この度、アミン・ヌア選手との契約を解除することとなりました。開幕ロスターの決定をご報告した直後であり、新シーズンへ向けて期待をかけていただいていたパートナー、ファン・ブースターの皆様に対しては、その期待を裏切ることとなってしまったことに心よりのお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
　7月1日の記者会見の直後にヌア選手から「家族の問題で日本に行くことができない」旨の相談があり、ヌア選手の代理人を交えて解決策を探ってまいりましたが、ヌア選手サイドの状況は変わらず、移籍市場も終盤に差し掛かっていくこのタイミングでこの問題を長期化させることは代わりの優秀な外国籍選手を確保する上でも懸命ではないと判断し、ヌア選手との契約を解除する決断に至りました。契約解除に伴う補償については、引き続き選手サイドと協議を行っているところです。
　この問題が浮上したタイミングで、並行して代替えとなる外国籍選手との交渉を開始しており、Bリーグでも実績のあるトーマス・ウィンブッシュ選手との契約締結に至りました。このような緊急事態の中で滋賀レイクスとの契約を決断してくれたウィンブッシュ選手には心から感謝し、熱く歓迎したいと思います。
　ウィンブッシュ選手を知っている人も多いかと思いますが、2シーズン前に川崎ブレイブサンダースでプレーし、ハンドラーとしてゲームメイク力や1on1での打開力がとても高い選手です。トランジションでのプッシュも速く強く、シュート確率も高い、川崎時代には1試合30得点以上を1シーズンで4回マークするなどスコアラーとして力を発揮してくれるでしょう。
　また、ディフェンス面では前線からプレッシャーをかけられるアジリティとインサイドでもフィジカルを活かして守れる能力を持っている選手です。攻守共に集中力が高くエナジーを持ってプレーする事ができるので、多くの試合で主役を担う活躍を見せてくれる事でしょう。
　ウィンブッシュ選手は、7月1日の会見やリリースでもご説明した今季の編成コンセプトにもフィットした選手であり、アクシデントはございましたが補強コンセプトにブレは生じず、むしろ攻撃力という点では更に増すラインナップになったと思っております。サイズ面でもヌア選手とほぼ同じ体格ということからもイメージに合う良い選手を獲得することができたと考えています。
　2シーズン振りのBリーグ復帰となるウィンブッシュ選手を本当の意味でラストピースとして迎えられる事に、最大の歓迎と引き続きの熱いご声援をよろしくお願い致します」