2025.07.21

河村勇輝がブルズの人気コンテンツ「All‑Access」に登場…シカゴ、そしてNBAへの熱い思いを語る

シカゴ、そしてNBAへの思いを語った河村勇輝 [写真]=Getty Images
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 シカゴ・ブルズの公式YouTubeチャンネルで展開されている密着ドキュメンタリーシリーズ「All‑Access」にて、2025年NBAサマーリーグに参加した河村勇輝のインタビュー映像が公開された。試合中のハイライト、チームメートとの交流、そしてNBAへの熱い想いが詰まった内容となっており、映像はサマーリーグでの活躍を総括するものとなっている。「All‑Access」シリーズで日本人選手が大きくフィーチャーされるのは極めて異例であり、河村にとってもこれがシリーズ初登場となる。

 映像はチームバス内の一幕から始まり、チームメートから「ショーヘイ・オオタニの次はユウキだ」と声をかけられる河村が、笑顔を見せるシーンが収められている。試合会場では「YUKI」と記されたボードを掲げるファンも見られ、現地での注目度の高さがうかがえた。

 インタビューの中で、河村は自身のプレースタイルについて言及した。「特別にパスの練習をしてきたわけではなく、NBAの偉大なポイントガード、ホワイトチョコレート(ジェイソン・ウィリアムズ/元サクラメント・キングスほか)、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)のプレーを見て学びました」と明かし、「パスやディフェンス、ノールックパスでチームにエネルギーをもたらすのが僕のスタイルです」と語った。

 オフの日にはチームメートとラスベガスでゴルフを楽しむ様子も紹介されている。「来た当初はとても緊張していましたが、みんなが助けてくれたおかげで、シカゴがホームのように感じています」と感謝の気持ちを述べた。

 また、「マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の大ファンなので、ブルズでプレーできることにとても興奮しています」とも語った。昨シーズンはメンフィス・グリズリーズと2Way契約を結び、NBAとGリーグでのプレーを経験しているが、サマーリーグ参加は今回が初めて。「シカゴはホームのように感じられる」と、ブルズでの時間に特別な感覚を抱いていることを明かした。

 河村にとって今回のサマーリーグは初挑戦だったが、「これまでのところ、すごく順調です」と手応えを示した。インディアナ・ペイサーズ戦では28分間の出場で15得点10アシストを記録。「勝ちたかったので満足はしていませんが、素晴らしい経験でした」と振り返った。

 今後の目標については、「もちろんNBA契約を獲得したいです」と即答。「僕は身長5フィート7インチ(約172センチ)と高くはありませんが、それでもNBAでプレーできると信じています。サイズは関係ないと証明したいし、それが自分と同じように小柄な選手やアジアの選手たちへのメッセージになると思っています。それが僕の使命です」と力強く語った。

 動画の最後には、ブルズファンへの感謝の言葉とともに「またすぐにお会いしましょう」と笑顔でメッセージを送っている。

 河村は7月20日(現地時間19日)にシカゴ・ブルズと2Way契約を締結した。この「All‑Access」の映像は、サマーリーグでのパフォーマンスや人間性を可視化し、ファンや関係者にその価値を伝える“ストーリーテリング”として機能しており、河村にとってはキャリアの節目を象徴する一本となるだろう。

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