2025.12.05
掲げたスローガンは『GROW BOLD ~大胆に、成長を~』。大胆な成長を遂げるには、小さな積み重ねが欠かせない。茨城ロボッツは今シーズンもスピード感あふれるバスケを軸に、目の前の試合に全力を尽くす。
クリス・ホルム氏がヘッドコーチに昇格した昨季は、15勝45敗の東地区7位。序盤から千葉ジェッツと名古屋ダイヤモンドドルフィンズから白星を奪って期待を高めたが、中盤以降は1勝を挟んで2度の12連敗と苦戦を強いられた。
痛手となったのは11月にインジュアリーリストへ登録されたエリック・ジェイコブセン、12月にアキレス腱断裂の大ケガを負った長谷川暢の離脱だ。一方で、ステップアップした選手もいる。中村功平はキャリアハイを更新する平均9.8得点をマーク。久岡幸太郎は昨季終盤からプレータイムを伸ばし、今季はバイスキャプテンとしてチームを引っ張る。
補強は3選手に絞った。しかし、ガード、ウイング、インサイドの各ポジションに即戦力が加入。プロ10年目を迎える小島元基は、節目のシーズンに地元での新たなチャレンジを決断した。
ディフェンスに目を向ければ、昨季の平均失点は2023-24シーズンの86.6点から79.6点まで減少。だが、平均34.7本にとどまったリバウンドは改善の余地があり、目標の「30勝」へは守備でもアグレッシブな姿勢を貫かなければならない。

昨季序盤戦で活躍した長谷川[写真]=B.LEAGUE
しかし、12月にアキレス腱断裂の悪夢に見舞われた。その後はシーズン全休を余儀なくされ、長谷川の離脱に比例するようにチームも勢いを失った。
捲土重来を期す今シーズンは、9月のプレシーズンゲームでコートへ復帰。2年連続でキャプテンにも就き、引き続きリーダーとして先頭に立つ。
長谷川が持ち前の攻撃力と守備力、リーダーシップを発揮してシーズンを駆け抜けることができれば、クラブ史上最も輝かしい成績を残せるに違いない。
文=小沼克年
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