2022.05.18

【FE名古屋vs仙台】堅守が武器の両軍がファイナルで激突…B2制覇へは集中力がポイントに

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

ファイティングイーグルス名古屋 vs 仙台89ERS(@名古屋市枇杷島スポーツセンター)
第1戦:5月20日18時45分 第2戦:5月21日15時
第3戦:5月22日15時(※第2戦を終えて1勝1敗の場合のみ第3戦を開催)

 ファイティングイーグルス名古屋が悲願のB1昇格を勝ち取った。熊本ヴォルターズをホームに迎えたセミファイナルは、クォーターファイナルと同様に第1戦は100点ゲームで勝利。相手のオフェンスに苦しんだものの、第4クォーターにディフェンスを締め直し、最後は105―88と17点差をつけた。

 そのディフェンスの強度を維持した第2戦も徐々に抜け出し、79―64で歓喜の時を迎えた。地力を証明してみせたとはいえ、それを確固たるものにするには、リーグ制覇というもう一つの目標を達成する必要がある。

 そして、もう1つのB1昇格枠をつかんだのは仙台89ERS香川ファイブアローズとのセミファイナルは持ち前のディフェンスで第1戦に勝利したが、第2戦を取り返されて第3戦に突入。第3戦は前半に3ポイントシュートが次々と決まって主導権を握り、後半の反撃をしのいでB1返り咲きを果たした。アウェーでの戦いながら、相手の強みであるオフェンスを止めてみせたのはさすがの一言に尽きる。

 同じ東地区で戦った今シーズンは、仙台ホームの2試合が中止となり4度の対戦をすべてホームで戦ったFE名古屋が3勝1敗とリード。しかし、そのうち3試合は70得点前後に抑えられている。一方、仙台はプレーオフですでに6試合を戦い、かつ中3日でこのファイナルを迎えるというタフな日程だ。1試合平均失点でリーグ1位と2位の対戦は、どちらが高い集中力で激しいディフェンスを持続できるかという勝負になるだろう。

 文=吉川哲彦

■ロスター
・FE名古屋(HC:川辺泰三)
アンドリュー・ランダル
宮崎恭行
ストックマンJr. ケドリック
エヴァンスルーク
林瑛司
宮本一樹
会田太朗
石川海斗
野﨑零也
川島聖那
相馬卓弥
笹山貴哉
ジェレミー・ジョーンズ
ブライアン・クウェリ
鹿野洵生

・仙台(HC:藤田弘輝)
デビン・オリバー
岡田泰希
澤邉圭太
月野雅人
寺澤大夢
寒竹隼人
渡辺翔太
ジャスティン・バーレル
荒尾岳
田中成也
ジェロウム・メインセ
神里和
片岡大晴

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