2024.11.21
11月21日、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング21位)が、『FIBAアジアカップ2025予選Window2』でモンゴル代表(同108位)に93-75で勝利した。今ウィンドウ限りでの代表引退を示唆している比江島慎は、試合後の会見で「もう1試合あるのでまだ気は抜けないですけど、まず1勝できたのが良かったです」と、安堵のコメントを残した。
今回の代表活動でキャプテンを託されたチーム最年長34歳の比江島は先発出場。いきなりチーム初得点をマークし、第1クォーターから3ポイントにドライブ、アシストと存在感を示すと、ベンチメンバーがリードを吐き出してしまった後も、流れを呼び込むプレーを連発。特別な思いを抱き臨んだ一戦で、21分36秒出場、3ポイント2本を含む18得点、5リバウンド、3アシスト、3スティール、フィールドゴール成功率60パーセント(6/10本)と、貫禄を示した。
試合会場となった日環アリーナ栃木は、比江島が所属するB1宇都宮ブレックスのホームアリーナでもあり、「慣れ親しんだアリーナで国を背負ってプレーできていることがまず選手として幸せでしたし、いい雰囲気をつくっていただいて背中を押していただいた。その中で自分らしいプレー、チームにいい影響を与えるプレーができたと思います」と、ファンの声援に感謝しつつ、チームをけん引した自身のプレーにも胸を張った。
比江島は今ウィンドウ直前の日本代表合宿で「僕はこのウィンドウで最後のつもり」と、代表キャリアを一区切りとする意向を表明。節目と決めて臨んだ一戦を終え、「いろんな意味合いがこの1試合にあったと思う。もしかしたら国内最後だったかもしれないという状況もあるし、もちろんキャプテンとしていろいろな責任感を感じながら、いろいろな感情があった1試合でした」と振り返り、「何よりしっかり勝ちきったことが僕の中ではうれしい。そういった意味でも特別な1試合になったかなと思います」と、思いを口にした。
比江島にとって“次世代へのバトンタッチ”の思いも込めたこの試合では、大浦颯太、山口颯斗(ともに26歳)、中村拓人(23歳)らがホーバス体制デビュー。新戦力の発掘も試合のテーマの一つだった中、格下相手にコンビネーションが噛み合わない場面もあり、新顔たちが“アピールに成功した”とは言いきれない内容だった。しかし、比江島は「彼らが次のワールドカップやオリンピックを支えていく大事な選手になる」とし、自らの経験も振り返りながら次のように話した。
「僕らが最初からいいプレーをできたかといえばそうではないですし、(ホーバスHC体制で)最初の中国戦はボロボロでした。トムさん(ホーバスHC)のやりたいバスケは経験が必要で、難しい部分もたくさんあるので、そういった意味では落ち込むことはないですし、もう1試合あるので。彼らは能力も高いですし、持っているスキルを出せれば日本代表のスタイルにとってもすごくプラスになると思うので。もっともっとアグレッシブにやってほしいなと思います」
長らく日本代表として活躍してきた比江島は、文字通り背中で手本を示した。「もう1試合」で新生ホーバスジャパンを支えうる新戦力は台頭してくるか。アウェー開催の24日・グアム代表(同80位)も注目だ。
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