2026.02.20
「自分たちのミスからやられてしまった。勝ちを取りこぼしたと思っています」
前半で最大15点のリードを奪い、相手を圧倒しただけに、悔しさはより大きかったはず。西田優大は静かな口調の奥に無念さをにじませた。
桶谷大ヘッドコーチ(HC)が就任した男子日本代表(FIBAランキング22位)にとって初陣となった2月26日の中国代表(同27位)との一戦。『FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選』3連勝へ向けて、沖縄サントリーアリーナの大声援を背にした日本は、立ち上がりからボールと人が内外で活発に動く理想的なオフェンスを展開した。その中心にいたのが西田だ。
第1クォーター早々に左コーナーからキャッチ&シュートで3ポイントシュートを射抜く。ハンドラーとしてもスクリーンと緩急を使ったドライブで積極的にペイントアタックし、相手の高いブロックをかわす巧みなフィニッシュで立て続けにスコアした。
印象的だったのは、判断に一切の迷いがなかったことだ。その背景には桶谷体制でオフェンスの構築を担うライアン・リッチマンアシスタントコーチ(AC)の存在がある。西田が所属するシーホース三河のHCでもあるため、「代表戦だけを見たら自分のプレーが変化しているかもしれませんけど、自チームみたいな感じでオフェンスができています。やりやすさの中からああいうシュートが生まれました」と手応えを語る。

[写真]=fiba.basketball
前半だけで12得点を挙げた西田は「前半はノーマークのシュートをうまくつくりながら、それが入らない中でもうまくフィードで打開できていました。それができていたからこそ、ディフェンスの流れにもつながっていたと思います」と振り返る。
しかし、第3クォーターで流れが一変する。0-13のランで一気に点差を詰められ、勢いを止められないまま逆転を許した。日本のスコアが5分超にわたって凍りついた要因のひとつが、中国のディフェンスの変化に即応できなかったことだ。
前半、中国は主に日本の3ポイントシュートを警戒していたが、後半はハンドラーに対して早めにスイッチを選択し、ドライブを消しにきた。相手ディフェンスのズレが生まれず、流動性が停滞した日本。中でも、自身が「かなり相手の目が自分に向いていたと思う」と振り返ったように、激しいプレッシャーをかけられた西田は第3クォーター開始早々に安易なパスをスティールされたり、ドライブからダブルチームで潰されたりして、ターンオーバーを連発した。

[写真]=fiba.basketball
西田が「相手にスイッチされた時に上でボールが止まってしまうのは、以前からの日本の課題」と指摘したように、ハンドラーへの圧を強められた時に全体の足が止まってしまうのは、ホーバス体制の頃から続く克服すべきテーマのひとつだ。「ボールだけが動いていても仕方がない。そこから、いかに次のアクションを起こし、全員が共通理解を持って動くかがすごく大事になってきます」と続け、改善を誓う。
第3クォーター終盤以降は、オフボールスクリーンから富永啓生がスコアを重ねたり、富樫勇樹がリジェクトで相手ディフェンスを完全にかわしたりする場面も見られた。渡邊雄太が「相手のアジャストに対して、自分たちがコート上で次のいいオフェンスを見つけることができないと、今後も今日のような試合が続いてしまう」と危機感を口にしたように、相手の変化に対する解答を出すスピードをより速めたい。

[写真]=fiba.basketball
文=長嶺真輝
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