2026.05.03

「3x3ではハンドラーも」とプレーの幅を広げる…3x3女子日本代表・宮下希保が語る新シーズンへの意気込み

「FIBA 3x3ウィメンズシリーズ2026」成都STOPでプレーする宮下 [写真]=fiba.basketball
フリーライター

「チームとしてのディフェンスやオフェンスを6人のなかでもっと詰めていけるように。9月まで、ワンシーズンを通して6人で一つになれるようコミュニケーションを取っていきたいです」

 3x3女子日本代表として「FIBA 3x3ウィメンズシリーズ2026」(5~9月)、「FIBA 3x3ワールドカップ2026」(ポーランド・ワルシャワ/6月1~7日)に参戦する宮下希保(富士通レッドウェーブ)は、4月22日に行われたメディア向け公開練習にてこのように意気込みを語った。

 所属する富士通は3月30日にシーズンを終了。そこから約3週間での代表活動開始となったが、「リフレッシュはできたと思います。5人制とはまた違ったバスケットにはなると思うので、そこの切り替えを少しずつしていきたいです」と言う。

 今年の3x3女子日本代表は、2028年のロスオリンピックへのストレートイン(自動出場枠での本大会出場)を目指し、2026年時点のFIBAランキング上位2チーム(アジア・パシフィックゾーン)に入ることを目標に活動。そのため、これまで以上に国際大会に出場することとなり、その一つとして「FIBA 3x3ウィメンズシリーズ2026」も開幕戦となる5月1、2日の中国・成都STOPをはじめ、5月7、8日のフィリピン・マニラSTOP、モンゴル・ウランバートルSTOP(6月25、26日)、日本・東京STOP(8月1、2日)、日本・高崎STOP(8月29、30日)と5つのSTOPに出場予定だ。※ファイナル(中国・上海/9月5、6日)は上位8チームが出場

 また、その間の6月上旬には「FIBA 3x3ワールドカップ2026」にも参戦。そのため、宮下は「まずは体調管理が一番だと思っていて、私はウィメンズシリーズを回った経験がないのですが、聞く限りではタフだと聞いているので、体調のところとケガは、個人個人が(意識して)やっていかないといけないと思います」と、言う。さらにプレーについては「どれだけきついときにチームで目を合わせてやっていけるかが大事だと思っていて、タイムアウトではコーチがいないなか、4人がそれぞれ別の方向を向いてたら勝てる相手にも勝てない。きつくても仲間の目を見てプレーし続けることをしていきたいです」と、抱負を語った。

 その宮下が「楽しいです」と目を輝かせたのが4月21~26日の期間で行われた強化合宿にスキルコーチとして初参加した今田悠太コーチの指導のこと。「5人制でももっと早く知っておけば良かったということや、スキル面で知ることができて良かったということがたくさんあります。同じプレーでも考え方や体の使い方などで新しい気づきも多いので、まだ自分に落とし込めていない分、もっともっと教えていただきたいなと思います」と、声を弾ませる。それを象徴するように、公開練習があった日も、チーム練習前の時間を利用して、今田コーチに直接指導を仰ぎながら熱心にドリルをこなしていた。

「5人制ではセンターなのでスクリーナーが多いんですけど、3人制になったらハンドラーも多くて。ハンドラーの経験はないけれど、やらなきゃいけない状況のなか、(今田コーチから)教えてもらったときに、『あ、こういうことをガードの人は考えてやっていたのかな』とか、『自分もハンドラーができるようになりたいな』など、こんなに面白いんだという気づきがありました」

 こう語る宮下は、ハンドラーに関して挑戦したいという気持ちが強く、また3x3女子日本代表の前田有香ヘッドコーチからも同様にそこを求められているという。「まだまだハンドラーができると言える立場ではないので、試合を重ねながらやっていけたらと思います」

 そんな彼女に対し、ハンドラーといえば自チーム(富士通)にハンドラーとしてお手本がいると、町田瑠唯の名前が記者から挙がると、「(もともとの)ポジションが違うのもありますけど、すごすぎて。目指そうなんて思っていないし、富士通にいるときはどうやって合わせるか、どうやったら(町田が)パスを出しやすいかを考えているので、こっち(3x3の合宿)に来てから、『こういう感じでやってるんだ』と思っています」と、コメント。さらに、「瑠唯さんの気持ちは分からないと思います、すごすぎて」とも加えた。

「(スクリナーのときは)スクリーンをかけたあとにダイブやポップを相手を見ながらやるんですけど、それがハンドラーになると見えなくなるので、難しいなと思います」と、ハンドラーとしての取り組みは始まったばかり。

「だから町田選手は4人だけでなく9人ぐらい見えているので本当にすごいなと思いますね」と、取材の最後も町田の名前を出した宮下。それでも、取材の輪から去るときには、「結果的に町田選手がすごいという話になりましたけど(笑)、でもそれではダメだと思うので、頑張ります」と、頼もしい言葉を残した。

宮下は取材対応で新たな挑戦について語った [写真]=バスケットボールキング

 5月1日に始まった中国・成都STOPはポーランドに競り負け(16-17)、その後の中国戦も敗れて(13-20)惜しくも予選敗退となったが、次なる戦いはすぐ控えている。

「(チーム内では)中堅という立場なので、オフコートなどコミュニケーションのところでみんなとたくさん話して、何でも言い合えるようにつなげていけたら。それに自分のプレーがしっかりしていたら、周りもついてきてくれると思うので、そこも自身の課題だと思います」

 3x3のキャリアも着実に重ねるなか、3人制では新たなシーズンのスタートを切った宮下。個やチームのさらなるレベルアップを目指し、2028年の目標に向けて突き進んでいく。

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