2018.07.28

インハイ女子注目選手(7)奥山理々嘉(八雲学園)「目指すは自分が思い描く“最高の自分”」

ウインターカップ女子の1試合最多得点記録を持つ奥山 [写真]=大澤智子
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

8月2日から8月7日にかけて愛知県の一宮市、小牧市、名古屋市で行われる「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」。『バスケットボールキング』では、今大会の女子注目選手8人をピックアップした。

■女子注目選手(7)奥山理々嘉(3年/八雲学園高校/東京都)

 昨年のウインターカップ3回戦で、女子の1試合最多得点となる62得点を記録した八雲学園の奥山理々嘉。4月には女子日本代表合宿にも召集され、2020年の東京オリンピックでの活躍も期待できる180センチのオールラウンダーは、ウインターカップ以後も着実に成長を続けている。

 大きな変化の1つが、アウトサイドからオフェンスを仕掛けられるようなったことだ。これまではポスト付近でポジションを取り、ボールをもらったらすぐにシュートというプレーが多かったが、最上級生になった今季はフォワードにポジションアップ。ボールを保持する時間が増え、ドライブやアシストでオフェンスを作る役割も担うようになった。本人が強みとして挙げる「左右差のない技術力」も相まって、より手の付けられない選手となっている。

オフェンスを作る役割も担う [写真]=大澤智子

 昨年より神奈川県横須賀市の実家を離れ、高木優子コーチの自宅に下宿している。移動時間がなくなった分を自主練習やケアにあてられるようになった。部屋ではもっぱらプレー動画を視聴。NBAやWリーグだけでなく、高校生の動画もよく見て、プレーのヒントにするのだという。

 理想とする選手も特にいない。目指すのはあくまで「自分が思い描く“最高の自分”」だ。「誰にも止められたくないし、誰よりもシュートを決めたい」。そう意気込む世代屈指のポイントゲッターの成長ぶりを、ぜひ見届けてほしい。

文=青木美帆

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